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【第708回】 大人がハマる「童心」消費

中国で広がるキダルト(Kid+Adult)市場とは?

中国共通 小売・流通 消費トレンド

SUMMARY

ぬいぐるみやブラインドボックス(盲盒)は、もはや子どもだけのものではない ★YouTube動画 >> https://youtu.be/XNpNSk0OQ80 ぬいぐるみやブラインドボックス(盲盒)は、もはや子どもだけのものではありません。 近年、中国ではKid(子ども)とAdult(大人)を組み合わせた「Kidult」(キダルト=大きな子ども)文化が広がり、注目を集める消費トレンドとなっています。 その背景にあるのは、大人たちが抱える童心への回帰、懐かしさ、そして心の安らぎを求める気持ちです。こうした感情ニーズが、「治癒経済」と呼ばれる新たな消費分野を押し上げています。 ディズニーやレゴといった定番ブランドに加え、POP MARTやJellycatなどの新興ブランドも、この潮流を巧みに捉えています。 彼らに共通する戦略は大きく三つあります。一つ目はIP(知的財産)を…

ぬいぐるみやブラインドボックス(盲盒)は、もはや子どもだけのものではない
★YouTube動画 >> https://youtu.be/XNpNSk0OQ80

 ぬいぐるみやブラインドボックス(盲盒)は、もはや子どもだけのものではありません。

 近年、中国ではKid(子ども)とAdult(大人)を組み合わせた「Kidult」(キダルト=大きな子ども)文化が広がり、注目を集める消費トレンドとなっています。

 その背景にあるのは、大人たちが抱える童心への回帰、懐かしさ、そして心の安らぎを求める気持ちです。こうした感情ニーズが、「治癒経済」と呼ばれる新たな消費分野を押し上げています。

 ディズニーやレゴといった定番ブランドに加え、POP MARTやJellycatなどの新興ブランドも、この潮流を巧みに捉えています。

 彼らに共通する戦略は大きく三つあります。一つ目はIP(知的財産)を通じた感情的なつながりです。人気キャラクターとのコラボレーションによって、消費者との間に深い共感を生み出しています。

 Jellycatのぬいぐるみは、柔らかな触感と愛らしいデザインで「癒し」を提供。2024年には中国のECプラットフォームで売上高62億元、前年比84.7%増という高成長を記録しました。

 二つ目は限定販売やブラインドボックスによる希少性の演出です。コレクション欲や購買意欲を巧みに刺激します。

 三つ目は「ソーシャル通貨」と呼ばれる、人に見せたり、SNSで共有したくなる価値です。写真映えするデザインが、自然な拡散を生み出しています。

 こうしたKidult経済は、リアル店舗でも存在感を高めています。2024年にはIP型雑貨店の売場面積が前年比19%増加。POP MARTは中国国内で400店舗以上を展開し、単なる販売拠点ではなく、ファンが集うコミュニティ空間としても機能しています。

 Kidult文化の広がりは、中国の消費市場が「モノ」から「感情」へと重心を移しつつあることを示しています。大人の童心と感情に寄り添うビジネスには、今後も大きな成長余地がありそうです。

★YouTube動画 >> https://youtu.be/XNpNSk0OQ80

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