【第724回】 性能や品質からAIの活用を競う時代へ
AIを搭載した各種製品が身近な存在に
中国共通
IT
AI
SUMMARY
中国におけるAIメガネのリーディングブランド「Rokid」 会報誌4月号で特集した「AI+消費財」。これまでAIといえば、スマートフォンやパソコン上で利用する音声アシスタントや検索機能をイメージする人が多かったかもしれません。 しかし現在、中国ではAIが製品そのものに組み込まれ、消費者が日常的に手に取って利用する存在へと変化しています。 その対象は幅広く、スマートウォッチなどのウェアラブル機器、子ども向けのスマート玩具、カメラやドローンといった映像機器、さらには冷蔵庫や掃除機などの家電製品にも広がっています。 会話ができるロボットや、自ら判断して動作する家電は、もはや未来の話ではなさそうです。AIは日常生活の中に着実に浸透し始めています。 市場の盛り上がりはSNS上のデータにも表れています。2025年には、中国で「AI+…

会報誌4月号で特集した「AI+消費財」。これまでAIといえば、スマートフォンやパソコン上で利用する音声アシスタントや検索機能をイメージする人が多かったかもしれません。
しかし現在、中国ではAIが製品そのものに組み込まれ、消費者が日常的に手に取って利用する存在へと変化しています。
その対象は幅広く、スマートウォッチなどのウェアラブル機器、子ども向けのスマート玩具、カメラやドローンといった映像機器、さらには冷蔵庫や掃除機などの家電製品にも広がっています。
会話ができるロボットや、自ら判断して動作する家電は、もはや未来の話ではなさそうです。AIは日常生活の中に着実に浸透し始めています。
市場の盛り上がりはSNS上のデータにも表れています。2025年には、中国で「AI+消費財」に関する投稿数や閲覧数などの関連データが、前年比117%増となりました。
特に抖音(ドウイン・TikTok)では、AIロボット関連の動画の累計再生回数が21億回を突破。興味深いのは、消費者が単に情報を閲覧するだけでなく、自ら体験を共有したり、商品比較や活用方法について発信したりしている点です。
こうした動きは、AIが単なる話題や新技術ではなく、実際の購買検討対象になり始めていることを示しています。消費者は「AIが搭載されているか」ではなく、「どのような価値を提供してくれるのか」を比較しながら商品を選ぶようになりつつあります。
中国の業界内では、2026年を「AIハードウェア化元年」と位置付ける声もあります。AIはもはや単なる付加機能ではなく、製品選択の決め手となる要素になりつつあります。
日本企業にとっても、この動きは見逃せません。これまでのように性能や品質だけで差別化を図るのではなく、AIを活用してどのような利便性や体験価値を提供できるかが、今後の競争力を左右する重要なポイントになりそうです。
Copyright © CAST Global Consulting Co., Ltd. All Rights Reserved.