【第729回】 “ローカル”すぎるからといって侮るなかれ!
日系食品メーカーも支える「零食量販店」とは?
中国共通
食品
コンビニ・スーパー
SUMMARY
零食量販店「好想来」 会報誌6月号では、中国で急速に店舗数を拡大している「零食量販店」と呼ばれる菓子類専門チェーンを特集しました。 「零食」とは、一日三食の合間に食べる“おやつ”全般を指す言葉。スナック菓子やチョコレート、クッキー、ナッツ類に加え、中国ならではの辣条(スパイシースナック)や滷味(味付け煮込み食品)、豆腐干(硬めに加工した豆腐を味付けした食品)など、実に幅広い商品が含まれます。 店内にはこうした商品がところ狭しと並び、その光景はどこかドン・キホーテの菓子売り場を思わせます。定番商品から聞いたことのないローカルブランド、さらには量り売りの商品まで揃い、多くの商品の中から自分だけのお気に入りを探す楽しさがあります。 私が「好想来」「趙一鳴零食」「零食很忙」といった零食量販店を初めて目にし…

会報誌6月号では、中国で急速に店舗数を拡大している「零食量販店」と呼ばれる菓子類専門チェーンを特集しました。
「零食」とは、一日三食の合間に食べる“おやつ”全般を指す言葉。スナック菓子やチョコレート、クッキー、ナッツ類に加え、中国ならではの辣条(スパイシースナック)や滷味(味付け煮込み食品)、豆腐干(硬めに加工した豆腐を味付けした食品)など、実に幅広い商品が含まれます。
店内にはこうした商品がところ狭しと並び、その光景はどこかドン・キホーテの菓子売り場を思わせます。定番商品から聞いたことのないローカルブランド、さらには量り売りの商品まで揃い、多くの商品の中から自分だけのお気に入りを探す楽しさがあります。
私が「好想来」「趙一鳴零食」「零食很忙」といった零食量販店を初めて目にしたのは、中国で「下沈市場」と呼ばれる三線級以下の地方都市を視察していた時でした。
チェーン店でありながら地域に溶け込んだ店構え。品揃えも上海のコンビニや盒馬(フーマー)、ALDI(アルディ)などでは見かけないローカルブランドが中心でした。
そうしたなか、日系食品メーカーの方との食事の席で、デフレ圧力が続く市場環境のなか「最近の業績はいかがですか」と尋ねたところ、意外にも「実はそれほど悪くないんです」という返答が…。その理由こそが、この零食量販店だったのです。
店舗数が多いため大量に仕入れてくれる。集客効果を期待して有名ブランド商品は価格交渉も比較的少ない。代金の支払いも早いとのこと。別の食品メーカーからも同様の話を聞き、この新しい流通チャネルの存在感を強く感じました。
スーパーからコンビニ、ネットスーパー、ライブコマース、さらには即時小売(インスタントリテール)へと食品流通が大きく変化するなか、新たな販売チャネルとして急速に台頭する零食量販店。
地方都市から生まれ、全国へと拡大するその勢いは、前号で特集した快手(クアイショウ)にも通じるものがあります。「下沈市場」を攻略する有力な手段として、日本企業にとっても今後注目すべき小売業態では…との思いで分析しました。


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