【中国消費洞察メルマガ 第722号】オフラインにも広がる中国「二手」市場
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2026年5月20日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第722号】
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こんにちは!キャストグローバルの大亀です。
西安から東に約120kmに位置する華山を訪れました。中国五岳の一つに数えられる名峰で、「中華」の「華」の由来になったという逸話でも知られています。また中国で最も険しい山の一つとしても有名です。
麓からはまず観光バスで約20分。さらにケーブルカーに乗り換え、7合目付近まで一気に上がります。華山は東西南北の四峰に分かれており、海抜2,154メートルの南峰を目指して登山が始まります。
華山は花崗岩でできた岩山で、一般的にイメージする緑に覆われた山というよりも、切り立った岩肌がむき出しになった断崖の連続です。絶壁沿いに整備された階段状の登山道を上り下りしながら四つの峰を巡りますが、急斜面では鎖の手すりを頼りに進んでいきます。
華山は、中国で絶大な人気を誇る金庸の武侠小説『射鵰英雄伝』や『神鵰侠侶』にも登場することで知られ、山頂には「華山論剣」の石碑も建てられています。ケーブルカー含め、全体で約6時間の行程。絶壁に張り出した透明ガラス張りの通路「長空桟道」は3時間待ちで断念しましたが、すっかり観光地化された中国の登山の虜に。次は別の名山にも挑戦してみたいと思うようになりました。
今週のコラムは、会報誌4月号で特集した中国の「二手」(中古品)市場についてです。では、中国消費洞察メルマガ第722号をお送りいたします。
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第722回)
◆「閑魚」、1日の取引高が10億元超に
~オフラインにも広がる中国「二手」市場~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2026年4月号(vol.133)発行
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第722回)
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【第722回】 「閑魚」、1日の取引高が10億元超に
~オフラインにも広がる中国「二手」市場~
会報誌4月号で特集した「二手」(中古品)市場。かつて中古品取引といえば、一部の節約志向の消費者やコレクター向けというイメージが強くありました。しかし現在の中国では、中古品売買はごく一般的な消費行動へと変化しています。
市場規模は2024年に1兆6,900億元へと拡大し、複数の調査機関では2025年に3兆元を突破すると予測されています。中国の中古経済は、今や巨大市場へと成長しています。
この成長を支えている最大の要因が、オンライン中古品プラットフォームの急成長です。特にアリババ傘下の「閑魚」(シエンユー)は、中国中古市場を象徴する存在となっています。
登録ユーザー数は6億人を超え、月間アクティブユーザーも2億人規模に達しました。1日当たりの取引高は10億元を超え、毎日約400万件の商品が新たに出品されています。
興味深いのは、中古品取引が単なる「節約」の手段ではなく、新しいライフスタイルとして認識され始めている点です。特に若年層を中心に、中古品への抵抗感が薄れ、環境配慮や循環型消費への関心の高まりも市場拡大を後押ししています。
さらに中国の中古市場の盛り上がりは、オンラインだけでなくオフラインにも広がっています。従来型の骨董市や“がらくた市”に加え、近年はフリーマーケット形式の「跳蚤市集」が若者の人気を集めています。
閑魚のリアル店舗「閑魚循環商店」も全国各地で展開が進み、中古市場がSNS映えするスポットとして若者や観光客を呼び込むケースも増えています。
中国旧貨業協会のアンケート調査によれば、中古品売買の経験があると回答した人は78.3%にも達しています。中古品市場の裾野が急速に広がっていることを示しています。
日本企業にとっても、中古市場を単なる価格競争の場として捉えるのではなく、ブランド価値や品質訴求を広げる新たな接点として活用していく視点が重要になりそうです。
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◆中国「下沈市場」分析レポート(19)
~下沈市場トレンド⑯~地域に根ざすリアル消費
下沈市場の実体経済は、地域に根ざした発想を取り入れながら、土地の文化や人とのつながりをビジネスに組み込み、より生活に密着した消費の場へと進化している。商業形態の面では、画一的なフォーマットから離れ、地域ごとに異なる個性を持つ形へと変化している......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(18)
~下沈市場トレンド⑮~広がる新しい親子の距離感
下沈市場の若年層と親世代の関係は、「依存」から「協働」へと変化。親密さを保ちながらも適度な距離を意識した新しい関係性が生まれている。居住スタイルにおいては、「スープの冷めない距離」が理想とされている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(17)
~下沈市場トレンド⑭~恋愛・結婚は「合うかどうか」
下沈市場の若年層における恋愛観も、結婚を前提とした義務的なものから、自分の実感を重視するものへと変化している。中国人民大学とマッチングアプリ「他趣」が発表した「下沈市場の青年の独身と交際に関する報告」によれば、小鎮青年の63%がパートナーを求めており、そのうち52%は「本当に相性の合う相手を見つけたい」という動機を重視している。重視されるのは、条件面よりも人柄や価値観の一致だ......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(16)
~下沈市場トレンド⑬~変化する小鎮青年の人間関係
小鎮青年は、親世代から受け継いだ人間関係に依存するあり方から、自ら関係を築く方向へとシフトしている。従来の血縁や地縁を基盤としたいわゆる顔見知り中心の社会にとどまらず、同じ地域のコミュニティや共通の趣味・関心を軸としたつながりを通じて、自分に合った人間関係を構築し始めている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(15)
~下沈市場トレンド⑫~感情を動かすオンライン娯楽
オンライン娯楽は、下沈市場において単なる時間つぶしにとどまらず、感情を受け止めたり、気分を切り替えたりするための重要な手段となっている。なかでもショートドラマの消費が顕著に伸びている。中国インターネット情報センター(CNNIC)の「中国ネット視聴発展研究報告(2025)」によれば、中国のネット視聴市場規模は1兆2,200億元に達し、その成長を牽引しているのが下沈市場だ......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(14)
~下沈市場トレンド⑪~「村ブランド」が生む新たなエンタメ
下沈市場の娯楽は、いまや新たな文化現象として広がりを見せている。より素朴で、感情に訴える力の強い表現によって、全国的な注目を集めている点が特徴となっている。スポーツ分野では、「村字号」(村ブランド)と呼ばれる地域発の大会が急速に広がっている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(13)
~下沈市場トレンド⑩~地域に根ざした娯楽の進化
下沈市場の娯楽は、土地や人とのつながりを感じられる、よりリアルな体験へと回帰しつつある。その代表例が、没入型体験の進化だ。都市で生まれた「劇本殺」(ストーリー型推理ゲーム)は、下沈市場においてより独自の形へと発展している。例えば、古い村落をそのまま舞台として活用し、地元の住民が登場人物として参加するケースや、無形文化遺産の技術や伝統をゲームのストーリーに組み込むといった取り組みが見られる......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(12)
~下沈市場トレンド⑨~会話しながら買う共同購入
小鎮中青年の間では、チャットをしながら共同購入するという、独特のオンライン購買スタイルが広がっている。これにより、信頼性が高まり、購買の意思決定もスムーズになっている。ブランド商品を購入する際には、まず知人や身近なネットワークの中で価格や品質について情報を確認......
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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向
統計データ一覧はこちら >>
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2026年4月号(vol.133)発行
会報誌2026年4月号(vol.133)の巻頭特集では、中国で急速に存在感を高めている「AI+消費財」市場を取り上げました。
近年、中国では生成AIの進化を背景に、AIを単なるスマホやパソコン内の機能としてではなく、実際に“モノ”へ組み込む動きが加速しています。ウェアラブル機器、AI玩具、映像機器、家電製品など、日常生活のさまざまな場面でAI搭載製品が広がり始めています。
特に注目されるのが、中国業界内で2026年が「AIハードウェア化元年」と位置づけられている点です。政策支援や技術進化を背景に、AIが自ら判断し、ユーザーへアドバイスやサポートを提供する製品群が急速に増加しています。AIは画面の中の存在から、生活空間に入り込み、実際に触れて使う存在へと進化しつつあるのです。
中国版TikTokの抖音(ドウイン)では、AIロボット関連動画の累計再生回数が21億回を超えるなど、消費者の関心も急速に高まっています。単なる話題消費の段階を超え、どの製品が便利か、自分に合っているかを比較・検討するフェーズへ移行している点も特徴です。
今号では、「AI+消費財」市場の全体像を整理したうえで、ウェアラブル機器、玩具、映像機器、家電など各分野の最新動向や主要企業の戦略を分析しました。中国で進む「AI+」の実態を理解し、日本企業が今後の事業機会を考えるうえでの参考となれば幸いです。
トレンドウォッチでは、中国で急拡大する「二手経済」(中古エコノミー)を特集しました。中古品市場はすでに年間約1兆7千億元規模へ成長し、スマホや家電からベビーカーまで、日常生活の幅広い領域へ浸透しています。
背景には、若年層を中心とした価値観の変化に加え、環境意識の高まり、政策支援、そしてAI技術を活用した取引の効率化があります。写真を撮るだけで商品説明や参考価格を自動生成する機能や、AIによる価格算定・レコメンド機能などが普及し、中古取引の利便性と信頼性が大きく向上しています。
また中国の中古市場では、単なる「節約志向」だけではなく、「合理的に選ぶ」という新しい消費観が広がっている点も特徴です。特に若年層を中心に、中古品を“妥協”ではなく、コストパフォーマンスや環境配慮、自分らしい消費スタイルを体現する選択肢として積極的に受け入れる動きが目立っています。
さらに閑魚(シエンユー)や転転(ジュアンジュアン)、愛回収(アイホイショウ)など主要プラットフォーム各社も、それぞれ異なる強みを打ち出しながら市場拡大をけん引しています。個人間取引を軸に巨大なユーザー基盤を持つ企業から、検品・保証サービスを強化する企業まで、競争環境も急速に高度化しています。
今号では市場規模や成長要因、ユーザー属性、主要プラットフォームの競争戦略などを整理し、中国中古品市場の全体像を多角的に分析しました。
マーケティングコラムでは、美団閃購(メイトゥアン・シャンゴウ)を事例に、中国で急成長する「即時零售」(インスタント・リテール)を取り上げました。
従来型の家電販売が成長鈍化に直面するなか、注文から30分〜1時間程度で商品を届ける即時配送サービスが、新たな販売チャネルとして存在感を強めています。特に若年層を中心に、「必要な時にすぐ欲しい」というニーズが拡大し、デジタル家電市場にも大きな変化をもたらしています。
今号では美団閃購のデータをもとに、家電・デジタル製品市場における5つの主要消費シーンを分析し、中国インスタント・リテール市場の最新動向と今後の可能性を考察しました。
そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2026年4月号(vol.133) もくじ
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【巻頭特集】中国「AI+消費財」市場分析レポート
AIが“モノ”として生活に入り込む時代へ
中国「AI+消費財」市場の全体像
【トレンドウォッチ】中国中古品市場分析レポート
閑魚が市場を牽引、日常に浸透する中古消費
中国で急拡大する「二手経済」(中古エコノミー)
【マーケティングコラム】
「美団閃購」に見る5つの主要消費シーン分析
家電・デジタル製品市場を牽引するインスタント・リテール
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