【中国消費洞察メルマガ 第721号】「AIハードウェア化元年」迎える中国「AI+消費財」
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2026年5月13日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第721号】
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こんにちは!キャストグローバルの大亀です。
顧問先の社員旅行で、西安と華山を訪れました。西安を訪れるのは、2005年に「島耕作」で知られる漫画家・弘兼憲史氏の取材旅行に同行して以来、今回で4回目。毎回、大雁塔周辺に広がる「大唐不夜城」の発展ぶりに驚かされます。
もちろん、今回も秦始皇帝陵博物院(兵馬俑博物館)を訪れました。何度見ても、紀元前に作られた等身大の兵士や馬の土像が整然と並ぶ光景には圧倒されます。顔立ちや髪型が一体ずつ異なることは有名ですが、実は兵馬俑には元々、それぞれ鮮やかな彩色が施されていたことをご存知でしょうか。
ただ、出土後に空気や湿気に触れることで急速に酸化が進み、現在のような灰色へと変色してしまったそうです。そのため近年では、温度や湿度を一定に保つ特殊なボックス内で発掘を進める取り組みも始まっています。実際に、わずかに色彩が残った兵馬俑も展示されていましたが、ぜひカラフルなままの姿を見てみたいですね。
そして兵馬俑を眺めながら、ふと気になったのが、その体型です。意外にも全体的には痩せ型なのですが、どこか下腹だけがふっくらとしているように見えます。当時の秦の時代も、食生活は意外と豊かだったのでしょうか。西安名物といえば、羊肉泡饃、肉夾饃、ビャンビャン麺など炭水化物系ばかりですが、もしかしたらその影響なのかもしれませんね。
今週のコラムは、会報誌4月号で特集した中国「AI+消費財」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第721号をお送りいたします。
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第721回)
◆AIが“モノ”として生活に入り込む時代へ
~「AIハードウェア化元年」迎える中国「AI+消費財」~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2026年4月号(vol.133)発行
(詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第721回)
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【第721回】 AIが“モノ”として生活に入り込む時代へ
~「AIハードウェア化元年」迎える中国「AI+消費財」~
会報誌4月号の巻頭特集では、中国で最近ホットな話題となっている「AI+消費財」を取り上げました。
チャットGPTやディープシークの登場で、AIが日常生活や仕事に欠かせない存在になってしまった人も多いのではないでしょうか。かくいう私もご多分に漏れずで、今や仕事の大半をパソコン内の“チャッピー”と対話・相談しながら進めているのが実状です。
とはいえ、現時点ではあくまでパソコンやスマホ内の機能として活用しているに過ぎません。ただ、これがロボットとまでは言わないまでも、家電やウェアラブル機器、さらにはぬいぐるみなどの玩具に組み込まれたらどうなるか。そう想像すると、それほど遠い未来の話ではないようにも感じられます。
先月号ではヒト型ロボットを特集し、多くの反響をいただきました。コロナ禍も含め、ここ数年は日本企業の中国への関心がやや薄れていると感じられるなか、久々に関心を引くテーマだったのではないかと勝手ながら感じています。
振り返れば、2016年から2017年にかけて、配車サービスやシェア自転車、ネットスーパー、無人コンビニなど、スマホと電子決済を活用した新しいビジネスモデルが次々と登場。当時の熱気を思い出させる勢いをAIにも感じます。
世界的にAIが注目を集める中、中国でも同様の動きが加速しています。10年ほど前に掲げられた「インターネット+」に続き、今度は「AI+」です。製造業や小売、医療・健康といった既存産業にAIを掛け合わせることで、新たな価値が創出されようとしています。
今後、中国では「AI+」が官民で大々的に推進されていくことが予想されます。業界では2026年が「AIハードウェア化元年」とも言われており、日本企業にとってもこの流れを先取りして捉えておく必要があるでしょう。
AIが組み込まれ、自ら判断して動き、アドバイスやサポート、さらには“寄り添い”までも提供する「モノ」が増えていくなか、企業に求められる役割も変わっていきます。
「AI+消費財」の現状を踏まえ、次の一手を考察する一助となればとの思いでレポートしています。
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■新着コンテンツ一覧
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◆中国「下沈市場」分析レポート(10)
~下沈市場トレンド⑧~「見せる」から「暮らしを良くする」へ
下沈市場の消費者は、商品が長く使えるか、実際の生活ニーズに合っているかをより重視するようになっている。支出の目的は他人に見せることではなく、自分や家族の生活をより良くすることへとシフトしている。高級品に関して、県域消費者は体面と実用性、資産価値の三要素を同時に満たせる中古品を好む傾向がある......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(10)
~下沈市場トレン⑦〜 下沈市場に広がる品質志向
下沈市場は、これまでの低価格志向の市場から、品質やサービスで成長する市場へと変化しつつある。一線級・二線級都市のブランドが地方へと進出を加速させる中で、消費者の意識も「手に入ること」から「より良いものを選ぶこと」へと移行しつつある。その結果、下沈市場は価格重視から価値重視へとシフトし、新たな消費段階に入りつつある......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(9)
~下沈市場トレンド⑥~広がる地方発コンテンツ
地域のリソースや環境の強みを背景に、小鎮青年はインターネットを活用しながら、新たな価値を生み出し始めている。とりわけ、ショート動画やライブ配信の普及により、「村民インフルエンサー」なる動きが顕著になっている。農作業や日々の暮らし、季節の営みや家族との時間をありのままに発信する......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(8)
~下沈市場トレンド⑤~多様な生き方を選ぶ小鎮青年
小鎮青年は、生活そのものの捉え方を見直し、成功の定義を再構築しつつある。従来の収入や地位だけでなく、個人の実感や多様な価値を重視する傾向が強まっている。その一つが、「新農人」と呼ばれる人々だ。彼らは農村での生活や仕事を自ら選び、自然と関わる中で心身の充足を得ようとしている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(7)
~下沈市場トレンド④〜 低コストで実現する自己成長:学び直しと“小鎮起業”
中国で都市から地元へ戻る、あるいは新たに地方へ移る人々が、2025年には1,500万人を超えると見込まれていた。ただし、地方では就業機会が限られていることもあり、32%の若者がコネや人脈の不足に直面。一時的に「やることがない」と感じる状況に置かれているといった調査結果もある。こうした環境の中で、Uターンした若者や地元の若年層は、スキルの習得や自己研鑽を通じて新たな役割を模索している......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(6)
~下沈市場トレンド③〜情報・購買は複数接点化へ
下沈市場の消費者は、目的に応じて異なる情報・購買プラットフォームを使い分けている。まず、小紅書や抖音といったコンテンツプラットフォームの浸透により、小鎮青年は一線級都市の消費者とほぼ同時で最新の情報に触れるようになっている。2024年10月時点で、小紅書では三線級以下のユーザーが44.5%、抖音では52.4%を占めている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(5)
~下沈市場トレンド②〜移動は「使い分け」の時代へ
下沈市場では、移動距離や利用シーンに応じて交通手段を柔軟に使い分ける傾向が強まっている。まず日常の短距離移動では、「老頭楽」と呼ばれる三輪バイクに車体をつけ、ドアや窓が付いた低速電動車が重要な役割を担っている。下沈市場の移動は、通学や買い物、通院といった近距離の移動が中心であり、小回りが利き、駐車もしやすいこうした車両は実用的な足として広く使われている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(4)
~下沈市場トレンド① 〜“二つの仕事”が当たり前に
下沈市場の消費者は、「都市」と「地元」という二つの生活圏の境界を行き来する、いわば二拠点的なライフスタイルを常態化させつつある。この変化は、働き方や移動、情報の取り方といった面に表れている。まず働き方においては、「本業+副業」という複線型が広がっている......
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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向
統計データ一覧はこちら >>
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2026年4月号(vol.133)発行
会報誌2026年4月号(vol.133)の巻頭特集では、中国で急速に存在感を高めている「AI+消費財」市場を取り上げました。
近年、中国では生成AIの進化を背景に、AIを単なるスマホやパソコン内の機能としてではなく、実際に“モノ”へ組み込む動きが加速しています。ウェアラブル機器、AI玩具、映像機器、家電製品など、日常生活のさまざまな場面でAI搭載製品が広がり始めています。
特に注目されるのが、中国業界内で2026年が「AIハードウェア化元年」と位置づけられている点です。政策支援や技術進化を背景に、AIが自ら判断し、ユーザーへアドバイスやサポートを提供する製品群が急速に増加しています。AIは画面の中の存在から、生活空間に入り込み、実際に触れて使う存在へと進化しつつあるのです。
中国版TikTokの抖音(ドウイン)では、AIロボット関連動画の累計再生回数が21億回を超えるなど、消費者の関心も急速に高まっています。単なる話題消費の段階を超え、どの製品が便利か、自分に合っているかを比較・検討するフェーズへ移行している点も特徴です。
今号では、「AI+消費財」市場の全体像を整理したうえで、ウェアラブル機器、玩具、映像機器、家電など各分野の最新動向や主要企業の戦略を分析しました。中国で進む「AI+」の実態を理解し、日本企業が今後の事業機会を考えるうえでの参考となれば幸いです。
トレンドウォッチでは、中国で急拡大する「二手経済」(中古エコノミー)を特集しました。中古品市場はすでに年間約1兆7千億元規模へ成長し、スマホや家電からベビーカーまで、日常生活の幅広い領域へ浸透しています。
背景には、若年層を中心とした価値観の変化に加え、環境意識の高まり、政策支援、そしてAI技術を活用した取引の効率化があります。写真を撮るだけで商品説明や参考価格を自動生成する機能や、AIによる価格算定・レコメンド機能などが普及し、中古取引の利便性と信頼性が大きく向上しています。
また中国の中古市場では、単なる「節約志向」だけではなく、「合理的に選ぶ」という新しい消費観が広がっている点も特徴です。特に若年層を中心に、中古品を“妥協”ではなく、コストパフォーマンスや環境配慮、自分らしい消費スタイルを体現する選択肢として積極的に受け入れる動きが目立っています。
さらに閑魚(シエンユー)や転転(ジュアンジュアン)、愛回収(アイホイショウ)など主要プラットフォーム各社も、それぞれ異なる強みを打ち出しながら市場拡大をけん引しています。個人間取引を軸に巨大なユーザー基盤を持つ企業から、検品・保証サービスを強化する企業まで、競争環境も急速に高度化しています。
今号では市場規模や成長要因、ユーザー属性、主要プラットフォームの競争戦略などを整理し、中国中古品市場の全体像を多角的に分析しました。
マーケティングコラムでは、美団閃購(メイトゥアン・シャンゴウ)を事例に、中国で急成長する「即時零售」(インスタント・リテール)を取り上げました。
従来型の家電販売が成長鈍化に直面するなか、注文から30分〜1時間程度で商品を届ける即時配送サービスが、新たな販売チャネルとして存在感を強めています。特に若年層を中心に、「必要な時にすぐ欲しい」というニーズが拡大し、デジタル家電市場にも大きな変化をもたらしています。
今号では美団閃購のデータをもとに、家電・デジタル製品市場における5つの主要消費シーンを分析し、中国インスタント・リテール市場の最新動向と今後の可能性を考察しました。
そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2026年4月号(vol.133) もくじ
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【巻頭特集】中国「AI+消費財」市場分析レポート
AIが“モノ”として生活に入り込む時代へ
中国「AI+消費財」市場の全体像
【トレンドウォッチ】中国中古品市場分析レポート
閑魚が市場を牽引、日常に浸透する中古消費
中国で急拡大する「二手経済」(中古エコノミー)
【マーケティングコラム】
「美団閃購」に見る5つの主要消費シーン分析
家電・デジタル製品市場を牽引するインスタント・リテール
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【中国マーケティング会員コース クイックリンク】
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