【中国消費洞察メルマガ 第706号】“安い”から“安心”へ 進化する中国の中古消費
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2026年1月27日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第706号】
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こんにちは!キャストグローバルの大亀です。
先週、上海の花園飯店(オークラガーデンホテル)で開催された「第25回〈ひろぎん〉上海広友会」に出席しました。広島銀行の取引先を中心とした異業種交流会で、上海だけでなく中国各地や広島からの参加者もあり、総勢111名だったそうです。
今年でちょうど駐在員事務所開設30周年とのこと。改革開放後、中国経済がまさに飛躍しようとしていた時期と重なります。両国関係がどのように変化しようとも、積み重ねてきた年月の重みを感じました。
セミナー後の懇親会では、冒頭に獅子舞が披露され、久しぶりに中国の伝統芸能に触れる機会となりました。ドラムや太鼓を叩いていた年配のご夫婦の姿からも、長い年月をかけて文化が受け継がれてきたことが伝わり、感慨深いものがありました。
帰り際に「神勝寺うどん」をいただきました。「神勝寺?広島?」と思いながら調べてみると、福山市にある「禅と庭のミュージアム」として知られる禅宗の寺院とのこと。広大な敷地に寺院、庭園、現代アートが共存する場所のようで、広島に帰省した際には訪れてみたいと思います。
今週のコラムは、若者が牽引する中国の中古市場についてです。では、中国消費洞察メルマガ第706号をお送りいたします。
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■YouTube「中国消費洞察」チャンネル
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第706回)
◆中国の若者に広がる“手放して活かす”消費スタイル
~“安い”から“安心”へ 進化する中国の中古消費~
★YouTube動画 >> https://youtu.be/eLyggDi2q3s
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2025年12月号(vol. 130)発行
(詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第706回)
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【第706回】 中国の若者に広がる“手放して活かす”消費スタイル
~“安い”から“安心”へ 進化する中国の中古消費~
★YouTube動画 >> https://youtu.be/eLyggDi2q3s
中国の消費市場で今、大きな存在感を放っている「二次流通(中古)市場」。背景にあるのは、若年層を中心に広がるコスパ重視と環境意識の高まりです。
不要になったモノを手放し、必要な人が再活用するという循環型の消費スタイルが、すでに日常の選択肢になっています。
象徴的なのがアリババ系のフリマアプリ「閑魚」です。2025年3月時点でユーザーは6億人規模、月間アクティブユーザーは2億人超。その3分の2以上が「95後」(1995年以降生まれ)世代という若さが、市場の将来性を物語っています。
またスマートフォンなどの回収・再販を手がける「愛回収」も、2024年の売上が163億元で、前年比25.9%増と高成長を続けています。
なかでも注目は中古ラグジュアリー分野です。2025年の市場規模は348億元に達する見込みです。
「紅布林」(PLUM)などの専門プラットフォームは、真贋鑑定や透明な価格設定、さらには充実したアフターサービスで信頼を構築。ブランド志向ながら予算に制約のある若者層の取り込みに成功しています。
さらに興味深いのは、オンライン発のこうした中古品取引サービスが、実店舗展開を加速している点です。
「愛回収」は全国500店超、テンセント系の「転転」も300店以上を展開。「閑魚」や「得物」も実店舗を開設し、対面査定や品質を確認する場を提供しています。
信頼・利便性・品質保証を軸にオンラインとオフラインを融合する動きは、中国の中古市場が“安さ”ではなく“安心”を競争軸とする次の成長段階に入ったことを示唆しています。
★YouTube動画 >> https://youtu.be/eLyggDi2q3s
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■新着コンテンツ一覧
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◆2025年中国消費トレンド番付(11)
~前頭〈西〉:反預制 —— 標準化への抵抗と集団的情緒
2025年の初頭、著名飲食チェーンの「西貝」(シーベイ)が、セントラルキッチンで調理した半調理品を使用しているにも関わらず、店内調理を謳い、高価格で販売していると暴露され、大きな騒動となった。この出来事をきっかけに、「預制」(加工済み)という言葉が改めて注目され、食品に限らず、効率優先で極度に標準化され、個性や温度、魂を失った生産様式を象徴するものとして多くの議論を呼んだ......
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◆2025年中国消費トレンド番付(10)
~前頭〈東〉:活人感
「活人感」とは、人工的でない、生身の人間らしさを意味し、自然で不完全だが生命力に満ちた「リアル」さへの強い渇望を指す言葉だ。AI生成コンテンツや過度に加工されたSNSへの投稿があふれる今の時代、「ゆらぎ」や「体温」、更には個人の痕跡が残る生の質感が求められるようになり、2025年の中国市場を象徴するキーワードの1つとなった......
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◆2025年中国消費トレンド番付(9)
~小結<西>:谷子
「谷子」(グーズ)という言葉は、日本語の「グッズ」(つまり英語のGoods)をそのまま音訳した中国語。中国では、主にアニメやゲーム、小説、ドラマなどの作品に登場するキャラクターのバッジやアクリルスタンド、ぬいぐるみなどの関連グッズを指している。その消費は、実体物を所有することで、虚構のキャラクターへの感情を表現し、所有欲を満たすというニーズに支えられている......
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◆2025年中国消費トレンド番付(8)
~小結<東>:中女
2025年の中国消費市場においては、「中女」というワードも大きな注目を集めた。中女とは、30〜55歳で、経済的に自立し、高い自意識を備えた新世代の中年女性を指す言葉だ。彼女たちは、一般に高い教育水準を持ち、職場で活躍したり自分で事業を営んだりしている。消費の際には、家庭や子ども中心ではなく、生活の質や自己成長、感情的価値などに重きを置くのが特徴といえる......
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◆2025年中国消費トレンド番付(7)
~関脇<西>:リアル消費回帰
中国市場ではここ数年、オンライン消費が急成長を続けてきたが、2025年に入り、消費者のリアル商業への回帰傾向が顕著になっている。そこでは、単なる購買行動のみならず、オフラインならではのリアルな繋がりや「体験」、感情的価値が重視されている。多くの都市の主要商業エリアでは、賑わいや売上が大きく回復している......
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◆2025年中国消費トレンド番付(6)
~関脇<東>:中国製品ブーム
「国潮」(愛国ブーム)や中国ブランドの台頭は、中国市場の継続的なトレンドだ。世界的に著名なコンサルティング企業「アクセンチュア」が公表した「2025年中国消費者洞察」によれば、2025年にはこのトレンドが、市場構造として定着した。同報告書のデータによれば、消費者のブランド嗜好は、2021年と比較して、大きく変化。美容・スキンケア、デジタル機器、家電、及び大多数の日常消費財カテゴリーにおいて、中国ブランドを好む消費者の割合が海外ブランドのそれを全面的に上回っている......
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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向
統計データ一覧はこちら >>
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2025年12月号(vol. 130)発行
会報誌2025年12月号(vol.130)では、毎年恒例となる「中国消費トレンド番付」を発表しました。
今年の中国消費を下支えした2つのパワーを横綱に選びました。一つは、中国政府による消費刺激政策です。全国規模で体系的に実施された「以旧換新(買い替え)」政策は、自動車、家電、住宅など幅広い分野に波及し、消費を直接的に押し上げる役割を果たしました。
もう一つは、中国で「即時零售」と呼ばれるインスタント・リテールの定着です。フードデリバリー網を活用し、注文後1時間以内に商品が届くこの業態は、すでに一過性の流行を超え、小売流通のインフラとして人々の生活に深く組み込まれています。
こうした環境のもと、中国では今年も多様な消費トレンドが生まれました。経済的に自立した「中女(中年女性)」層は、質の高い生活の実現や自己投資に積極的に取り組む一方で、若年層はアニメやゲームなどの「谷子(グッズ)」を購入し、バーチャルなキャラクターへの感情を消費という形で表現しています。
消費者はコストパフォーマンスだけでなく、文化的背景や価値観も重視するようになり、「国貨崛起(メイド・イン・チャイナ)」への支持は一段と高まりました。
飲食分野では、食品の過度な工業化への反発から生まれた「反預製」志向が広がりました。また環境意識の高まりを背景に「二手経済(中古エコノミー)」も存在感を強めています。
さらにAI(人工知能)が生活の隅々にまで浸透するなか、企業のマーケティングも「消費者に選ばれる」だけでなく、「AIにどう評価され、どう推薦されるか」が問われる時代へと移行しました。
生成AI時代の新たなマーケティング手法として「GEO(生成エンジン最適化)」が注目を集めたことも、2025年を象徴する動きといえるでしょう。
自身の健康を主体的に管理する「新養生」や、競争や情報過多にさらされる都市生活から心身を解放したいという「身心曠野(身と心のリセット)」も、今年を特徴づける重要なキーワードです。
今号ではこうした一年間の動きを踏まえ、「2025年中国消費トレンド番付」としてランキング形式で整理し、それぞれのトレンドや背景について詳しく解説しています。
続いてトレンドウォッチでは、中国女性向け健康食品市場に注目しました。10兆元規模に拡大した「她経済(ウーマン・エコノミー)」の主役である中国女性は、健康管理をライフスタイルの中核に位置づけています。
女性向け健康食品市場は、従来の栄養補給を目的とした段階を超え、より多様なニーズとサイエンスに基づく配合を重視する新たな成長フェーズへと突入しました。
免疫サポートや体重管理といった全年齢層向けの需要に加え、更年期など特定のライフステージに焦点を当てたケア、「悦己(ユエジー)」と呼ばれる自分を悦ばせる価値観と結びついた内服美容やメンタルケア分野まで、カテゴリは高度に細分化しています。
成分イノベーションや健康食品のスナック食品化、感情価値を重視したマーケティング手法も、市場競争の構図を左右する重要な要素となっています。
今号では同市場の全体像を整理するとともに、女性の消費意識の変化と今後のビジネス機会について考察しました。
マーケティングコラムは、2025年の「双11(ダブルイレブン)」セールを総括。今年で17回目を迎えたダブルイレブンは、依然として中国消費の動向を映し出す重要な指標です。
復旦消費ビッグデータ実験室によれば、セール期間中のネット取引高は前年比約10%増の2兆4千億元。星図数据の推
計でも二桁成長が確認されました。
EC大手の京東集団(JDドットコム)では、注文ユーザー数・注文件数ともに大幅に増加し、ユーザーの拡大と消費の深化が同時に進んだ一年であったことがうかがえます。
フードデリバリー網を活用したECの進化とともに、今後の中国小売・ECの方向性について読み解きました。
そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2025年12月号(vol. 130) もくじ
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【巻頭特集】2025年中国消費トレンド番付
ありのままの“ホンモノ”を求める趨勢に
「2025年中国消費トレンド番付」発表
【トレンドウォッチ】中国女性向け健康食品分析レポート
「她経済」の拡大と健康意識の高まりで急成長
中国女性向け健康食品市場を大解剖
【マーケティングコラム】
フードデリバリーを使ったネット通販が拡大
2025年「双11」(ダブルイレブン)セール大総括
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