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【中国消費洞察メルマガ 第705号】中国社会の変化を読み解く注目ワード10選(後編)

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2026年1月21日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第705号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 中国での販売をお手伝いしている白牡丹酒造(東広島)で、酒造り体験しました。玄米から精米、洗米、蒸米、麹づくり、そして酒母の育成から仕込み、瓶詰めに至るまで、一連の工程を見学しました。

 中でも印象に残ったのが、昔ながらの製法である「生酛(きもと)づくり」です。蔵内に棲みつく天然の微生物や麹の力を活かして発酵させる伝統的な手法。「広島酒造り唄」の威勢のよい歌声が響く中、もろみを櫂(かい)でかき混ぜる体験は、まさに酒造りの原点に触れるひとときでした。

 蔵見学ならではの楽しみとして、出来立てのお酒も試飲。今回はアルコール度数が20度に達したもろみを味見しました。甘酒のようなやさしい甘みと、しっかりとしたアルコールの辛味がほどよく調和し、発酵途中ならではの奥行きのある味わいでした。

 ちなみに、蔵見学では納豆はご法度とのこと。納豆菌は非常に強く、蔵内に入り込むと酒造りに影響を与えてしまうためだそうです。蔵人の方々は、冬の仕込み期間中は家族も含めて納豆を控えるとのこと。微生物のチカラは偉大ですね。

 今週のコラムは、2025年「10大流行語」(後編)についてです。では、中国消費洞察メルマガ第705号をお送りいたします。

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■ユーチューブ「中国消費洞察」チャンネル
>> https://www.youtube.com/@china.marketing.insight
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第705回)
   ◆2025年の流行語から中国の“今”を洞察
    ~中国社会の変化を読み解く注目ワード10選(後編)~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2025年12月号(vol. 130)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第705回)
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【第705回】 2025年の流行語から中国の“今”を洞察
~中国社会の変化を読み解く注目ワード10選(後編)~

 前号に続き、『咬文嚼字』誌が発表した「2025年中国10大流行語」から、後編となる5つのキーワードを見ていきましょう。これらの言葉には、現代中国人の価値観や息遣いが色濃く反映されています。

 まずは「谷子」(グーズ)です。英語の「goods」に由来し、アニメやゲームなど二次元文化の周辺グッズを指します。

 かつては限られたファン層の用語でしたが、今や一般消費へと拡大し、「谷子経済」と呼ばれる市場を形成しています。

 上海や深圳などの大都市では、専門店や展示スペースも登場するなど、趣味と消費が都市文化の一部になっている様子がうかがえます。

 次に「預製◯◯」。元々、調理済み食品の「預製菜」を巡る議論から生まれた言葉ですが、現在では画一的で個性に欠けるもの全般を揶揄する比喩として使われています。

 「預製人」、「預製内容(コンテンツ)」といった表現には、効率や量産を優先する社会への違和感も込められています。

 対照的に支持を集めているのが「活人感」(生きている人間らしさ)です。AI(人工知能)による生成コンテンツやSNSの演出に疲れた人々が、不完全さや感情の揺らぎといった“生身”を求めていることを示しています。

 これは、デジタル化が進む時代における人間的なものへの回帰とも言えるでしょう。

 「◯◯基礎、◯◯不基礎」というフレーズも印象的です。節約と浪費、理想と現実のズレをユーモラスに表現し、多くの共感を呼びました。自嘲を交えながら日常の矛盾を笑いに変える、中国ネット文化らしい言葉です。

 最後の「従従容容、遊刃有余」と「匆匆忙忙、連滾帯爬」は、理想と現実の落差を極端な対比で描き出しています。魔性の替え歌として拡散され、自分たちの慌ただしい日常を笑い飛ばす共通言語となりました。

 2025年の流行語からは、中国社会がこれまで以上に、個人の感情や生活実感に強く寄り添う方向へとシフトしている様子が伺えます。「谷子」や「活人感」に代表されるように、自分の好きなものを大切にしたい、無理せず等身大で生きたいという思いや価値観が、静かに、しかし確実に広がっています。

バックナンバー一覧はこちら >> https://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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■新着コンテンツ一覧
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◆2025年中国消費トレンド番付(5)
 ~大関<西>:GEO(生成エンジン最適化)

 AIが消費者の日常生活に深く入り込むにつれ、新たなマーケティング・ルールである GEO(Generative Engine Optimization、生成エンジン最適化)にも注目が集まっている。市場の競争は、単なる検索エンジン上での競争に止まらず、AI主導による情報分配における生成システム上での競争へとシフトしている。消費者が抖音(ドウイン、中国版TikTok)を見ていようが、ディープシークに質問していようが、もしくは淘宝(タオバオ)で買い物をしていようとも、企業の目的は自社の情報がこれらの「生成エンジン」に選ばれ、レコメンド(推薦)されることにある......

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◆2025年中国消費トレンド番付(4)
 ~大関<東> AI(人工知能)

 2025年、人工知能(AI)は、中国の消費やビジネスを後押しする大きな原動力となった。中国国内では、大規模言語モデル(LLM)型生成AIの「DeepSeek(ディープシーク)」を筆頭に、巨大かつ活発なAIアプリケーションのエコシステムが形成されつつある。さらにAIは、バーチャル空間からリアルの世界へも進出。「具身知能」(物理的な身体を持つロボットなどが学習により進化すること)の新たな段階が開かれつつある......

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◆2025年中国消費トレンド番付(3)
 ~横綱<西> 即時零售(インスタント・リテール)

 国の補助金政策が、政府による消費促進の“積極的な”施策だとすれば、市場原理から自然発生的に生み出されたパワーが「即時零售」(インスタント・リテール)だ。ユーザーがスマートフォン(スマホ)で注文すれば、商品が30分から1時間以内に手元に届く同業態は、2025年に入り、その範囲を従来の食品や医薬品からあらゆるモノをデリバリーする「万物配送」へと拡大した......

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◆2025年中国消費トレンド番付(2)
 ~横綱<東> 以旧換新(政府買い替え政策)

 2024年に続き、2年連続で東の横綱に選んだ「以旧換新」(政府買い替え政策)。2025年の中国消費市場においても、中国政府による補助金は、各家庭の大口消費の意思決定に大きな影響を及ぼし、市場を根底から動かす最大級のエンジンとなった。2024年に導入された「以旧換新」政策は、2025年にさらに深化・拡大した。最も核心的な変化は対象範囲の拡大だ......

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◆2025年中国消費トレンド番付(1)
 ~ありのままの“ホンモノ”を求める趨勢に 「2025年中国消費トレンド番付」発表

 2025年に中国の消費市場では、どのような新しいトレンドや注目すべき社会現象が生まれたのか…。毎年12月号恒例の「2025年 中国消費トレンド番付」を選出し、今年を振り返ってみたい。2025年、中国の消費市場は2つの強力な推進パワーに支えられた。1つは、中国政府による消費刺激政策による後押しだ。全国規模で大規模かつ体系的に実施された「以旧換新」(買い替え)政策は、自動車や家電、住宅など幅広いジャンルで導入され、消費を直接刺激した......

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■新着統計データ一覧
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◆中国における社会消費品小売総額の推移(2016年~2025年)
◆中国におけるGDPの推移(2016年~2025年)

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2025年12月号(vol. 130)発行

 会報誌2025年12月号(vol.130)では、毎年恒例となる「中国消費トレンド番付」を発表しました。

 今年の中国消費を下支えした2つのパワーを横綱に選びました。一つは、中国政府による消費刺激政策です。全国規模で体系的に実施された「以旧換新(買い替え)」政策は、自動車、家電、住宅など幅広い分野に波及し、消費を直接的に押し上げる役割を果たしました。

 もう一つは、中国で「即時零售」と呼ばれるインスタント・リテールの定着です。フードデリバリー網を活用し、注文後1時間以内に商品が届くこの業態は、すでに一過性の流行を超え、小売流通のインフラとして人々の生活に深く組み込まれています。

 こうした環境のもと、中国では今年も多様な消費トレンドが生まれました。経済的に自立した「中女(中年女性)」層は、質の高い生活の実現や自己投資に積極的に取り組む一方で、若年層はアニメやゲームなどの「谷子(グッズ)」を購入し、バーチャルなキャラクターへの感情を消費という形で表現しています。

 消費者はコストパフォーマンスだけでなく、文化的背景や価値観も重視するようになり、「国貨崛起(メイド・イン・チャイナ)」への支持は一段と高まりました。

 飲食分野では、食品の過度な工業化への反発から生まれた「反預製」志向が広がりました。また環境意識の高まりを背景に「二手経済(中古エコノミー)」も存在感を強めています。

 さらにAI(人工知能)が生活の隅々にまで浸透するなか、企業のマーケティングも「消費者に選ばれる」だけでなく、「AIにどう評価され、どう推薦されるか」が問われる時代へと移行しました。

 生成AI時代の新たなマーケティング手法として「GEO(生成エンジン最適化)」が注目を集めたことも、2025年を象徴する動きといえるでしょう。

 自身の健康を主体的に管理する「新養生」や、競争や情報過多にさらされる都市生活から心身を解放したいという「身心曠野(身と心のリセット)」も、今年を特徴づける重要なキーワードです。

 今号ではこうした一年間の動きを踏まえ、「2025年中国消費トレンド番付」としてランキング形式で整理し、それぞれのトレンドや背景について詳しく解説しています。

 続いてトレンドウォッチでは、中国女性向け健康食品市場に注目しました。10兆元規模に拡大した「她経済(ウーマン・エコノミー)」の主役である中国女性は、健康管理をライフスタイルの中核に位置づけています。

 女性向け健康食品市場は、従来の栄養補給を目的とした段階を超え、より多様なニーズとサイエンスに基づく配合を重視する新たな成長フェーズへと突入しました。

 免疫サポートや体重管理といった全年齢層向けの需要に加え、更年期など特定のライフステージに焦点を当てたケア、「悦己(ユエジー)」と呼ばれる自分を悦ばせる価値観と結びついた内服美容やメンタルケア分野まで、カテゴリは高度に細分化しています。

 成分イノベーションや健康食品のスナック食品化、感情価値を重視したマーケティング手法も、市場競争の構図を左右する重要な要素となっています。

 今号では同市場の全体像を整理するとともに、女性の消費意識の変化と今後のビジネス機会について考察しました。

 マーケティングコラムは、2025年の「双11(ダブルイレブン)」セールを総括。今年で17回目を迎えたダブルイレブンは、依然として中国消費の動向を映し出す重要な指標です。

 復旦消費ビッグデータ実験室によれば、セール期間中のネット取引高は前年比約10%増の2兆4千億元。星図数据の推
計でも二桁成長が確認されました。

 EC大手の京東集団(JDドットコム)では、注文ユーザー数・注文件数ともに大幅に増加し、ユーザーの拡大と消費の深化が同時に進んだ一年であったことがうかがえます。

 フードデリバリー網を活用したECの進化とともに、今後の中国小売・ECの方向性について読み解きました。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2025年12月号(vol. 130)  もくじ
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【巻頭特集】2025年中国消費トレンド番付
ありのままの“ホンモノ”を求める趨勢に
「2025年中国消費トレンド番付」発表

【トレンドウォッチ】中国女性向け健康食品分析レポート
「她経済」の拡大と健康意識の高まりで急成長
中国女性向け健康食品市場を大解剖

【マーケティングコラム】
フードデリバリーを使ったネット通販が拡大
2025年「双11」(ダブルイレブン)セール大総括

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