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【第717回】 オンライン月間アクティブユーザー3億人

下沈市場に広がるデジタル消費圏

中国共通 ネット 消費トレンド

SUMMARY

中国人口の約7割を占める広大な下沉市場 会報誌3月号で特集した「下沈市場」。中国における三線級都市以下の中小都市や県、郷鎮、農村部から構成される広大な消費エリアを指します。 具体的には約300の地級市、2,800の県、4万の郷鎮、66万の村からなり、人口全体の約7割、すなわち約9億人をカバーする巨大市場です。 その中でも特に注目すべきは、巨大なデジタル消費圏です。モバイルデータ分析会社クエストモバイルの調査によれば、地方の中小都市や農村部に住む「小鎮中青年」のオンライン月間アクティブユーザーは、2024年時点で3億人に達しています。 これは単なる人口規模ではなく、「日常的にデジタルに接続し、消費行動を起こしている層」のボリュームを意味します。 さらに特徴的なのは、その利用の深さです。1人あたりの月間利用時間は約160時…

中国人口の約7割を占める広大な下沉市場
  会報誌3月号で特集した「下沈市場」。中国における三線級都市以下の中小都市や県、郷鎮、農村部から構成される広大な消費エリアを指します。

 具体的には約300の地級市、2,800の県、4万の郷鎮、66万の村からなり、人口全体の約7割、すなわち約9億人をカバーする巨大市場です。

 その中でも特に注目すべきは、巨大なデジタル消費圏です。モバイルデータ分析会社クエストモバイルの調査によれば、地方の中小都市や農村部に住む「小鎮中青年」のオンライン月間アクティブユーザーは、2024年時点で3億人に達しています。

 これは単なる人口規模ではなく、「日常的にデジタルに接続し、消費行動を起こしている層」のボリュームを意味します。

 さらに特徴的なのは、その利用の深さです。1人あたりの月間利用時間は約160時間に及び、情報収集だけでなく、購買や娯楽、コミュニケーションといった生活の多くがスマートフォン(スマホ)を中心に完結しています。

 加えて、月間オンライン消費額が1,000元以上のユーザーが約8割を占めるなど、購買意欲の高さも際立っています。

 かつては所得水準の制約から“眠っていた需要”とされてきた下沈市場。所得の上昇とデジタルインフラの普及を背景に、その需要は着実に実際の消費へと転換されています。

 一線級都市と同様に、スマホを通じて最新のブランドやトレンドに触れ、そのまま購買へとつながる環境が整っているのです。

 企業にとって重要なのは、この3億人がすでに「デジタル上で可視化された市場」であるという点です。中国市場の次の成長は、この巨大な下沈市場の中から生まれてくる・・・。その前提に立った戦略設計が、いま強く求められています。

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