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【第722回】 「閑魚」、1日の取引高が10億元超に

オフラインにも広がる中国「二手」市場

中国共通 ネット 消費トレンド

SUMMARY

急成長する中国の中古経済 会報誌4月号で特集した「二手」(中古品)市場。かつて中古品取引といえば、一部の節約志向の消費者やコレクター向けというイメージが強くありました。しかし現在の中国では、中古品売買はごく一般的な消費行動へと変化しています。 市場規模は2024年に1兆6,900億元へと拡大し、複数の調査機関では2025年に3兆元を突破すると予測されています。中国の中古経済は、今や巨大市場へと成長しています。 この成長を支えている最大の要因が、オンライン中古品プラットフォームの急成長です。特にアリババ傘下の「閑魚」(シエンユー)は、中国中古市場を象徴する存在となっています。 登録ユーザー数は6億人を超え、月間アクティブユーザーも2億人規模に達しました。1日当たりの取引高は10億元を超え、毎日約400万件の商品が新たに出…

急成長する中国の中古経済
 会報誌4月号で特集した「二手」(中古品)市場。かつて中古品取引といえば、一部の節約志向の消費者やコレクター向けというイメージが強くありました。しかし現在の中国では、中古品売買はごく一般的な消費行動へと変化しています。

 市場規模は2024年に1兆6,900億元へと拡大し、複数の調査機関では2025年に3兆元を突破すると予測されています。中国の中古経済は、今や巨大市場へと成長しています。

 この成長を支えている最大の要因が、オンライン中古品プラットフォームの急成長です。特にアリババ傘下の「閑魚」(シエンユー)は、中国中古市場を象徴する存在となっています。

 登録ユーザー数は6億人を超え、月間アクティブユーザーも2億人規模に達しました。1日当たりの取引高は10億元を超え、毎日約400万件の商品が新たに出品されています。

 興味深いのは、中古品取引が単なる「節約」の手段ではなく、新しいライフスタイルとして認識され始めている点です。特に若年層を中心に、中古品への抵抗感が薄れ、環境配慮や循環型消費への関心の高まりも市場拡大を後押ししています。

 さらに中国の中古市場の盛り上がりは、オンラインだけでなくオフラインにも広がっています。従来型の骨董市や“がらくた市”に加え、近年はフリーマーケット形式の「跳蚤市集」が若者の人気を集めています。

 閑魚のリアル店舗「閑魚循環商店」も全国各地で展開が進み、中古市場がSNS映えするスポットとして若者や観光客を呼び込むケースも増えています。

 中国旧貨業協会のアンケート調査によれば、中古品売買の経験があると回答した人は78.3%にも達しています。中古品市場の裾野が急速に広がっていることを示しています。

 日本企業にとっても、中古市場を単なる価格競争の場として捉えるのではなく、ブランド価値や品質訴求を広げる新たな接点として活用していく視点が重要になりそうです。

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