【第727回】 自動運転機能が“当たり前”の時代に?
中国自動運転市場が量産普及フェーズへ
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SUMMARY
中国では新エネルギー車(NEV)の急速な普及が注目を集めている 会報誌5月号で特集した中国の自動運転業界。近年、中国では新エネルギー車(NEV)の急速な普及が注目を集めていますが、その成長を支えているもう一つの重要な要素が、自動車のスマート化です。 現在、中国では新車として販売される乗用車の半数以上にL2級運転支援システムが搭載されています。L2級とは、高速道路での車線維持や先行車追従など、アクセルやブレーキ、ハンドル操作の一部を車両が支援するレベルを指します。 さらに自動パーキング機能などの搭載率も20%を超えており、運転支援機能は急速に一般化しています。 特に注目されるのは、これまで高級車や上位モデルの専売特許とされていた運転支援機能が、普及価格帯の車種にも広がっていることです。 中国乗用車市場情報連席会…

会報誌5月号で特集した中国の自動運転業界。近年、中国では新エネルギー車(NEV)の急速な普及が注目を集めていますが、その成長を支えているもう一つの重要な要素が、自動車のスマート化です。
現在、中国では新車として販売される乗用車の半数以上にL2級運転支援システムが搭載されています。L2級とは、高速道路での車線維持や先行車追従など、アクセルやブレーキ、ハンドル操作の一部を車両が支援するレベルを指します。
さらに自動パーキング機能などの搭載率も20%を超えており、運転支援機能は急速に一般化しています。
特に注目されるのは、これまで高級車や上位モデルの専売特許とされていた運転支援機能が、普及価格帯の車種にも広がっていることです。
中国乗用車市場情報連席会(乗聯会)などの調査によると、10万元以下のエントリークラスのNEVにおいても、L2級運転支援システムの搭載率が大きく上昇しています。
市場規模も拡大を続けています。2025年の中国自動運転市場は4,500億元規模に達したとみられ、その背景には主要部品のコスト低下があります。
LiDAR(ライダー)や高性能AIチップ、車両制御用コンピューターなどの価格が量産効果によって下がり、自動運転技術の搭載ハードルが大きく下がりました。
そして現在、中国市場はL2級の普及段階から、L3級自動運転の本格商業化へと移行する転換期を迎えています。2026年にはL2級搭載率が新車販売の7割を超え、高速道路でのL3級サービスが本格化すると予測されています。
さらに2027年には、市街地でのL4級自動運転の実用化が進み、ロボタクシーや自動運転トラックによる物流サービスも成長段階に入る見通しです。
自動運転の進化は、自動車業界だけでなく、素材、部品、ソフトウェア、物流など幅広い産業に影響を及ぼします。技術開発から社会実装までが急速に進む中国市場は、日本企業にとっても新たな事業機会を探る上で見逃せない市場となりそうです。

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