【第728回】 ネコノミクスが中国ペット市場を牽引
葬儀や墓碑などペットの“高齢化”も商機に
中国共通
ペット
消費トレンド
SUMMARY
ネコノミクスが中国ペット市場を牽引 会報誌5月号で特集した中国ペット市場。経済成長とともに、消費者の価値観が「モノを所有する満足」から、「感情や体験を重視する消費」へと変化するなか、その象徴の一つがペット市場でしょう。 ペットの“家族化”が進み、市場規模は拡大を続けています。2028年には4,000億元を超えると予測され、中国の内需を支える新たな成長産業として注目されています。 なかでも市場を牽引しているのが「猫経済(ネコノミクス)」。都市部では大型犬の飼育規制や住宅事情、共働き世帯の増加などを背景に、飼いやすいネコの人気が急上昇しています。 飼育数は2020年の4,662万匹から2025年には7,289万匹へ増加。ネコ関連市場も5年間で70%以上拡大、1,500億元を突破しました。 フードやトイレ用品だけでなく、高機能キャットタワ…

会報誌5月号で特集した中国ペット市場。経済成長とともに、消費者の価値観が「モノを所有する満足」から、「感情や体験を重視する消費」へと変化するなか、その象徴の一つがペット市場でしょう。
ペットの“家族化”が進み、市場規模は拡大を続けています。2028年には4,000億元を超えると予測され、中国の内需を支える新たな成長産業として注目されています。
なかでも市場を牽引しているのが「猫経済(ネコノミクス)」。都市部では大型犬の飼育規制や住宅事情、共働き世帯の増加などを背景に、飼いやすいネコの人気が急上昇しています。
飼育数は2020年の4,662万匹から2025年には7,289万匹へ増加。ネコ関連市場も5年間で70%以上拡大、1,500億元を突破しました。
フードやトイレ用品だけでなく、高機能キャットタワーやスマート給餌器など、付加価値の高い商品への需要も拡大。中国のペット市場は量から質への転換が進んでいます。
今後はさらに細分化された需要への対応が成長のカギとなりそうです。
まず注目されるのが高齢ペット市場。シニア向けフードや健康管理用品、リハビリ関連商品などへの需要が高まり、ペット医療や保険市場も拡大しています。
また、人とペットが快適に共生できる住空間づくりも新たなテーマです。家具や家電、インテリアを含め、ペットとの暮らしを前提とした商品開発が進んでいます。
さらにペットとキャンプやハイキングを楽しむアウトドア需要、家族として見送るペット葬儀サービスなども急成長中です。
AI(人工知能)を活用した追悼コンテンツやデジタル墓碑といった新サービスも登場するなど、情緒価値とテクノロジーを融合した新たな市場が生まれています。
単なるペット用品市場ではなく、人とペットが共に豊かに暮らすライフスタイル市場へと進化する中国ペット市場。
日本企業にとっても、機能性と情緒価値を両立した商品・サービスを提案できるかが、今後のビジネスチャンスを左右するポイントになりそうです。

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