【第730回】 日本企業に広がる「零食量販店」という商機
中国で急拡大する“お菓子専門チェーン”の秘密
中国共通
小売・流通
コンビニ・スーパー
SUMMARY
中国「零食量販店(菓子類専門チェーン)」の大手「好想来」 会報誌6月号で特集した「零食量販店」(菓子類専門チェーン)。中国で急速に店舗数を拡大している新しい食品小売業態で、独自のビジネスモデルを強みに成長を続けています。 最大の特徴は、メーカーからの大量直接調達です。本部が商品を一括購入し、自社物流網を通じて加盟店へ配送することで、中間流通コストを削減。商品価格は一般的なスーパーより20~40%程度安く設定されることも珍しくありません。 期間限定の特売ではなく、「EDLP(Everyday Low Price)」と呼ばれる毎日低価格を基本戦略としている点も特徴です。 品揃えの豊富さも人気の理由です。1店舗当たり約1,800種類、大手チェーンでは約4,000種類の商品を取り扱い、菓子や飲料を中心に幅広いカテゴリーを展開しています。 包…

会報誌6月号で特集した「零食量販店」(菓子類専門チェーン)。中国で急速に店舗数を拡大している新しい食品小売業態で、独自のビジネスモデルを強みに成長を続けています。
最大の特徴は、メーカーからの大量直接調達です。本部が商品を一括購入し、自社物流網を通じて加盟店へ配送することで、中間流通コストを削減。商品価格は一般的なスーパーより20~40%程度安く設定されることも珍しくありません。
期間限定の特売ではなく、「EDLP(Everyday Low Price)」と呼ばれる毎日低価格を基本戦略としている点も特徴です。
品揃えの豊富さも人気の理由です。1店舗当たり約1,800種類、大手チェーンでは約4,000種類の商品を取り扱い、菓子や飲料を中心に幅広いカテゴリーを展開しています。
包装商品だけでなく量り売りも導入し、少量から気軽に購入できるため、新商品にも手を伸ばしやすい売り場となっています。
こうした低価格を支えているのが、高い商品回転率です。業界最大手の鳴鳴很忙では、在庫回転日数は11~13日程度。商品の入れ替えを迅速に行うことで在庫ロスを抑え、鮮度と収益性を両立しています。
店舗は大型商業施設ではなく、住宅街や生活圏に近い路面店が中心です。100~300㎡程度のコンパクトな店舗。賃料や運営コストを抑えながら、日常の買い物動線上への出店で来店頻度を高めています。
さらに大手チェーンの多くはフランチャイズ方式を採用。加盟店比率は99%を超えます。本部は商品供給によって収益を確保し、加盟店は店舗運営で利益を得る仕組みにより、急速な店舗網の拡大を実現しています。
価格、品揃え、物流、出店戦略、フランチャイズを組み合わせた効率的なビジネスモデルこそが、零食量販店の急成長を支える原動力となっています。
中国の食品流通を変える新たな販売チャネルとして、日本の食品メーカーにとっても注目すべき存在といえるでしょう。

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