【中国消費洞察メルマガ 第720号】インスタント・リテール普及で迫られる顧客接点の再設計
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2026年5月6日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第720号】
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こんにちは!キャストグローバルの大亀です。
ゴールデンウィークと労働節休暇、皆さんはいかがだったでしょうか。日本と中国の両方で休みとなるこの連休は、どちらからもメールすら来ず、のんびりとリラックスすることができました。
私は広島の実家で過ごしました。とはいえ、台湾の友人夫婦が初めて広島に来られたため、観光案内役に。定番の原爆ドームと平和記念資料館、宮島に加え、桜尾ウイスキー蒸留所や下瀬美術館にも足を運びました。
桜尾ウイスキー蒸留所では英語の見学ツアーに参加。ウイスキーやジンの製造工程から貯蔵方法まで学んだ後は、お楽しみの試飲へ。シェリー樽で熟成させたウイスキーに加え、広島産の柑橘や牡蠣の殻を使った個性的なジンも堪能しました。
下瀬美術館は、2024年にユネスコで創設された建築賞で「世界で最も美しい美術館」の一つに選ばれた新鋭の美術館です。海に面したロケーションに、パステルカラーの移動式展示ボックスが並び、水面に映り込む光景が印象的でした。広島観光の新たな魅力を発見する機会となりました。
今週のコラムは、フードデリバリー網を活用した新たなEC(電子商取引)についてです。では、中国消費洞察メルマガ第720号をお送りいたします。
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■YouTube「中国消費洞察」チャンネル
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第720回)
◆即時配送で曖昧になるリアルとネットの垣根
~インスタント・リテール普及で迫られる顧客接点の再設計~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2026年3月号(vol.132)発行
(詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第720回)
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【第720回】 即時配送で曖昧になるリアルとネットの垣根
~インスタント・リテール普及で迫られる顧客接点の再設計~
オンラインだけでなく、オフラインでも存在感を高めている「即時零售」(インスタント・リテール)。スマートフォン(スマホ)で注文すれば30分程度で商品が届く、フードデリバリー網を活用した新たなEC(電子商取引)モデルです。
取扱商品もフードにとどまらず、食品、医薬品、スマホ、家電などへと広がり、「万物配送」へと進化しています。
2025年には、京東がフードデリバリーに本格参入し注目を集めました。狙いは高頻度ユーザーの囲い込みを通じ、自社EC購買へとつなげることにあります。
一方、アリババも傘下の「餓了麼」を「淘宝閃購」に統合し、淘宝アプリ上で即時配送を積極アピール。巨大なユーザー基盤を背景にサービス浸透を加速させました。
これにより、ユーザーは商品閲覧と同時に近隣店舗の商品をワンクリックで購入し、短時間で受け取ることが可能となっています。街中の小売店は「前置倉庫」(ダークショップ)として再定義され、オンラインとオフラインの境界はさらに曖昧になりました。
こうした変化は大型セールでも顕著です。2025年の618セールでは1億人以上が利用。高額商品の売上も10倍以上に拡大しました。ダブルイレブンでも注文件数は平常時の約9倍、客単価も約30%上昇するなど、量・質ともに大きな伸びを示しています。
さらにはゴールドや翡翠、ブランド品といったラグジュアリー商品までが即時配送の対象になるなか、従来のECでは当たり前だった”待つ”消費は、急速に過去のものとなりつつあります。
日本企業にとっても、この動きは単なる配送スピードの話にとどまりません。顧客との接点が「検索して買う」から「必要な瞬間に届く」へと移行する中で、どのタイミングで、どの接点から入り込めるかが競争力を左右します。
リアル店舗、EC、デリバリーを分けて捉えるのではなく、生活動線の中にどう組み込むか。顧客接点の再設計が求められています。
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■新着コンテンツ一覧
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◆中国「下沈市場」分析レポート(3)
~下沈市場を動かす中核消費層 二層構造が生む成長エンジン
一線級都市では10〜20代の若いZ世代が消費の主役として注目されるのに対し、下沈市場の中心となっているのは20〜40歳の中青年層だ。電通クリエイティブが発表した「2026年下沈市場トレンド報告」によると、この年齢層は下沈市場の中核となる消費者全体の83.3%を占めている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(2)
~9億人市場の実像 下沈市場の拡大と消費の現在地
改めて下沈市場とは、中国における三線級都市以下の中小都市や県、郷鎮、農村部から構成される広大な消費エリアを指す。具体的には、約300の地級市、2,800の県、4万の郷鎮、66万の村からなるエリアで、全国人口の7割、すなわち約9億人をカバーしている......
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◆中国「下沈市場」分析レポート(1)
~20~40歳の中青年層が牽引する6大消費トレンド 中国9億人「下沈市場」再発見
これまで当会報誌で何度も取り上げてきた「下沈市場」。中国で三線級以下の中小都市や県、郷鎮、農村部を含めた広大な消費エリアを指すが、いま改めてその重要性に注目が集まっている。世界的な経営コンサルティング会社のマッキンゼーは、2030年までに中国の個人消費の増加分のうち、66%以上がこの下沈市場から生まれると予測している。この数字は、下沈市場が中国消費の未来を読み解くうえで避けて通れないキーワードであることを示している......
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◆データで読む2025年中国ネット広告市場(4)
~AIマーケティングが主役に 新たな成長分野の登場
2026年には複数の分野で、新たな成長機会が生まれると見込まれている。まずショート動画・ライブ配信広告は、従来のエンターテインメント型から、より深いコミュニケーション型へと移行する。とりわけ短編連続ドラマ形式のショートドラマは、新しい広告メディアとして台頭。連続的なストーリー展開の中で、商品を自然に組み込む手法が主流となるだろう......
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◆データで読む2025年中国ネット広告市場(3)
~2026年の市場展望とトレンド AIマーケティングが主役に
2026年には、AIが単なる補助ツールから、マーケティングを主導する“主役”へと進化しそうだ。企画から制作、さらには広告の配信に至るまでの一連の業務が、より自動化され、効率的かつ高度になると予想される。まずAIによる自動化は、マーケティングの全プロセスにおいてより深く浸透するだろう......
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◆データで読む2025年中国ネット広告市場(2)
~AIが主役となるマーケティングの新時代へ データで読む2025年中国ネット広告市場②
「市場集中度の観点から見ると、2025年のネット広告市場では、大手企業への集中が依然として顕著だった。業界トップ10社の市場シェアは96.6%に達し、なかでも中国版TikTokの抖音(ドウイン)、アリババ、テンセント(騰訊)のトップ3で全体の66.2%を占める構造となっている......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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◆データで読む2025年中国ネット広告市場(1)
~AIが主役となるマーケティングの新時代へ データで読む2025年中国ネット広告市場①
2025年、中国のネット広告市場は、消費の回復に加えて、AI(人工知能)による広告配信やビッグデータを活用したターゲティングなどデジタル技術の進化を背景に、堅調な成長傾向を維持した。今号ではネット広告市場の規模と成長の勢い、広告手法の変化、主要プラットフォームの勢力図、業種別の広告投資の動向をもとに、中国市場の現状を整理する......
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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向
統計データ一覧はこちら >>
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2026年3月号(vol.132)発行
会報誌2026年3月号(vol. 132)の巻頭特集では、「中国ヒト型ロボット産業分析レポート」として、いま世界的に注目を集める中国のエンボディードAIとヒト型ロボット産業の現状を整理しました。
2026年の春節特別番組「春晩」で披露されたヒト型ロボットのパフォーマンスは、その技術水準の高さを世界に印象づけました。人と共演し、自然な動きで演技を行う姿は、従来のロボットのイメージを大きく覆すものとなりました。
その背景にあるのが、「具身智能」と呼ばれるエンボディードAIの進展です。現実世界と相互作用しながら認識・判断・行動するAIの発展により、ロボットは単なる自動化機械から、より汎用的な労働力へと進化しつつあります。特にヒト型ロボットは、人間の生活や作業環境に適応しやすい形状を持つことから、今後の幅広い応用が期待されています。
中国では、こうしたヒト型ロボット産業が研究開発段階から実用化・量産フェーズへと移行しつつあり、業界内では2025年を「量産元年」と位置づける見方も広がっています。政策支援、技術革新、サプライチェーンの整備が一体となって進む中、産業構造そのものにも変化が生まれ始めています。
今号では、産業全体の構造や市場動向、主要企業の取り組み、サプライチェーンの現状などを多角的に分析し、日本企業が今後のビジネス機会を検討するうえでの実践的な視点を提示しました。
マーケティング戦略では、中国の「下沈市場」に改めて焦点を当てました。三線級以下の中小都市や県、農村部を含むこの市場は、人口約9億人を抱える巨大な消費エリアとして、その重要性を一段と高めています。
これまで下沈市場は、大都市で生まれた商品やサービスを受け入れる“受け皿”と見られてきましたが、近年は自ら需要を創出し、中国消費をけん引する存在へと変化しています。物流やECの発展、プラットフォームの浸透により消費環境が高度化し、都市との格差も縮小しつつあります。
特に注目されるのが、20~40歳の中青年層を中心とした新たな消費者像です。合理性と感性を併せ持ち、「価格に見合うか」を冷静に見極めながらも、体験価値や共感には積極的に支出する傾向が見られます。
今号では、こうした変化を踏まえ、6つの主要トレンドから下沈市場の構造と可能性を整理し、日本企業にとっての新たな事業機会を読み解きました。
マーケティングコラムでは、世界同時に拡大するTikTok Shopの最新動向を取り上げました。東南アジアで確立されたライブ配信と購買を組み合わせたモデルが、欧州や日本など新たな市場へと広がり、ECのあり方そのものに変化をもたらしています。
2025年はTikTok Shopがグローバル展開を加速させた年となり、企業にとって参入可能な市場が一気に広がりました。こうした流れを踏まえ、本コラムでは日本市場に焦点を当て、現状と今後の可能性、参入にあたっての実務的なポイントを整理しています。中国発の新たなECモデルを理解し、ビジネスに活かすための参考としてご活用ください。
そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2026年3月号(vol. 132) もくじ
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【巻頭特集】中国ヒト型ロボット産業分析レポート
「具身智能」(エンボディードAI)台頭で産業構造が変化
世界が注目の中国「ヒト型ロボット」産業を探る
【マーケティング戦略】中国「下沈市場」分析レポート
20~40歳の中青年層が牽引する6大消費トレンド
中国9億人「下沈市場」再発見
【マーケティングコラム】
世界同時拡大するTikTok Shopの最新動向
TikTok Shop、日本市場の可能性と攻略ポイント
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