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【中国消費洞察メルマガ 第730号】中国で急拡大する“お菓子専門チェーン”の秘密

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2026年7月15日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第730号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 甘辛い醤油ダレでじっくり煮込んだ角煮料理「東坡肉」。杭州の名物料理として知られていますが、その名の由来は北宋時代の文人・政治家である蘇東坡(蘇軾)。美食とともに竹を愛した彼は、終の棲家に江蘇省・宜興を選び、晩年過ごした「東坡書院」が今も残されています。

 その宜興を代表する景勝地が、約1万5,000ヘクタールの竹林が広がる「宜興竹海」。ロープウェイで山頂近くまで登ると、一面に竹の海が眼前に広がります。帰りは徒歩で竹林の中を下りましたが、空へ向かってまっすぐ伸びる竹と、その間からのぞく青空とのコントラストがまた見事でした。

 宜興の郊外には、こうした自然を生かした観光・レジャーエリアが広範囲に広がっています。善巻洞をはじめとする鍾乳洞群のほか、茶畑が広がる龍池山茶園にはサイクリングロードも整備されており、今流行りののんびりと過ごす旅行ニーズに応えています。

 一方、2024年末にオープンした大型観光施設「窯湖小鎮」も驚きでした。130億元を投じて整備された街並みや湖畔の景観、夜間のライトアップ、噴水ショーは、まるで江蘇版ディズニーランドを訪れたかのよう。地方都市の一つとして軽い気持ちで訪れた宜興でしたが、実は現地には数々の観光資源があり、中国国内旅行産業の力強さを垣間見ました。

 今週のコラムは、会報誌6月号で特集した「零食量販店」(菓子類専門チェーン)についてです。では、中国消費洞察メルマガ第730号をお送りいたします。

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■YouTube「中国消費洞察」チャンネル
>> https://www.youtube.com/@china.marketing.insight
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第730回)
   ◆日本企業に広がる「零食量販店」という商機
    ~中国で急拡大する“お菓子専門チェーン”の秘密~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2026年6月号(vol.135)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第730回)
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【第730回】 日本企業に広がる「零食量販店」という商機
~中国で急拡大する“お菓子専門チェーン”の秘密~

 会報誌6月号で特集した「零食量販店」(菓子類専門チェーン)。中国で急速に店舗数を拡大している新しい食品小売業態で、独自のビジネスモデルを強みに成長を続けています。

 最大の特徴は、メーカーからの大量直接調達です。本部が商品を一括購入し、自社物流網を通じて加盟店へ配送することで、中間流通コストを削減。商品価格は一般的なスーパーより20~40%程度安く設定されることも珍しくありません。

 期間限定の特売ではなく、「EDLP(Everyday Low Price)」と呼ばれる毎日低価格を基本戦略としている点も特徴です。

 品揃えの豊富さも人気の理由です。1店舗当たり約1,800種類、大手チェーンでは約4,000種類の商品を取り扱い、菓子や飲料を中心に幅広いカテゴリーを展開しています。

 包装商品だけでなく量り売りも導入し、少量から気軽に購入できるため、新商品にも手を伸ばしやすい売り場となっています。

 こうした低価格を支えているのが、高い商品回転率です。業界最大手の鳴鳴很忙では、在庫回転日数は11~13日程度。商品の入れ替えを迅速に行うことで在庫ロスを抑え、鮮度と収益性を両立しています。

 店舗は大型商業施設ではなく、住宅街や生活圏に近い路面店が中心です。100~300㎡程度のコンパクトな店舗。賃料や運営コストを抑えながら、日常の買い物動線上への出店で来店頻度を高めています。

 さらに大手チェーンの多くはフランチャイズ方式を採用。加盟店比率は99%を超えます。本部は商品供給によって収益を確保し、加盟店は店舗運営で利益を得る仕組みにより、急速な店舗網の拡大を実現しています。

 価格、品揃え、物流、出店戦略、フランチャイズを組み合わせた効率的なビジネスモデルこそが、零食量販店の急成長を支える原動力となっています。

 中国の食品流通を変える新たな販売チャネルとして、日本の食品メーカーにとっても注目すべき存在といえるでしょう。

バックナンバー一覧はこちら >> https://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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■新着コンテンツ一覧
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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(13)
 ~AI+映像機器 撮影から編集までを一体化、動画制作のハードルが低下②

 また用途に応じたアクセサリー展開やコラボレーションが、新規ユーザーの獲得を後押しする重要な要素となっている。ライブ配信用カメラ分野では、尋影(OBSBOT)の「Tail2」が特徴的だ。プロ向けの高精細AI映像処理に加え、PTZR(三軸ジンバルにズーム機能を組み合わせた機構)を採用。横向き・縦向きの画面を切り替えても画質を保ったまま撮影できる点が強みだ......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(12)
 ~AI+映像機器 撮影から編集までを一体化、動画制作のハードルが低下①

 AI技術は、映像機器の各工程に広く入り込みつつある。撮影時の補助から編集・制作まで、機能の高度化が進んでいる。消費者向け製品では、AIによる構図補正、シーン認識、ジェスチャー操作、被写体追尾(動く人物や物体を自動で追い続ける機能)、ワンタッチ編集、カメラワークの自動制御といった機能が実装されている。旅行の記録やVlog制作、ライブ配信など、日常的な利用シーンでの活用が広がっている......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(11)
 ~AI+玩具 + 教育と寄り添いニーズを軸に成長②

 Z世代向けの育成型玩具では、Fuzozo(芙崽)が特徴的なポジションを築いている。20〜30代の都市部女性の「情緒的なつながり」ニーズに着目し、ぬいぐるみ型の携帯アクセサリーとして設計されている。価格は369元で、1日あたりの無料対話枠を超えるとサブスクリプション課金となるモデルを採用している......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(10)
 ~AI+玩具 教育と寄り添いニーズを軸に成長①

 AI玩具市場は、グローバルで急成長期に入りつつある。2030年には市場規模が350億ドルを超え、年平均成長率も50%を上回ると見込まれている。中国市場も同様に拡大が続いており、2024年の約1億4千万ドルから、2030年には40億ドル規模へと成長し、世界市場の成長を牽引する存在となる見通しだ......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(9)
 ~AI+ウェアラブル 健康管理を軸に多様化と体験価値が向上②

 AIスマートグラス分野では、小米(シャオミ)のAIグラスが注目だ。同製品は、メガネ、イヤホン、カメラの機能を一体化した設計を採用し、1,999元という比較的手頃な価格で普及を狙っている。強みは、小米が展開する「人・車・家」のエコシステムとの連携にある......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(8)
 ~AI+ウェアラブル 健康管理を軸に多様化と体験価値が向上①

 政策、技術、消費ニーズという三つの要因に支えられ、「AI+消費財」はコンセプト段階から、具体的な製品・サービスとして各分野で展開が進んでいる。なかでも、ウェアラブル、玩具、映像機器、家電の四分野を中心に広がりを見せている。それぞれ健康管理、情緒的価値(癒しや見守りなどの“寄り添い”機能)、コンテンツ創作、日常生活といった主要な利用シーンに対応しており、成長余地の大きい領域と位置づけられる......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(7)
 ~学習・家電・創作・モビリティの4領域で市場が本格化

 現在、中国の「AI+消費財」市場は、主に四つの領域を中心に立ち上がりつつある。第一は、学習領域。AI学習機や翻訳ペン、電子ノートなどが代表的な製品で、マルチモーダル大規模モデルや音声認識・音声合成、機械翻訳といった技術が活用されている......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(6)
 ~AIは開発から利用の段階へ、ハードウェア化と普及が進展

 AIは、画面上で使うものから、現実の行動を支える存在へと広がりつつある。これまでAI産業では、新しいモデルの開発に必要な「学習(トレーニング)」に計算資源が集中されてきた。大規模言語モデルの開発には膨大なコストがかかるためだ。しかし2026年に入り、構造的な変化が起きている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2026年6月号(vol.135)発行

 会報誌2026年6月号(vol.135)の巻頭特集では、中国で急成長する新たな食品小売業態「零食量販店」を取り上げました。

 近年、中国では「好想来」「趙一鳴零食」「零食很忙」などに代表される零食量販店が急速に店舗網を拡大しています。菓子類や飲料、ナッツ類、肉加工品など数千種類の商品を低価格で販売する業態で、主要都市だけでなく三線級以下の「下沈市場」にも広く浸透し、中国の食品流通を大きく変えつつあります。

 その背景には、メーカーからの大量仕入れや効率的な物流網による低価格の実現だけでなく、豊富な品揃えの中から自由に商品を選べるという高いコストパフォーマンスがあります。少額でもさまざまな商品を試すことができるため、新商品の購入機会を生み出す販売チャネルとしても存在感を高めています。

 市場拡大のスピードは非常に速く、2020年末に約1,800店だった店舗数は、2025年末には4万5,000店を突破しました。「鳴鳴很忙」と「万辰集団」の二大チェーンだけで3万店以上を展開し、市場は実質的な二強体制へと移行しています。

 今号では、零食量販店が急成長した背景やビジネスモデル、市場構造、主要プレイヤーの戦略、メーカーとの取引・協業の仕組みを整理するとともに、日本の食品企業にとってのビジネスチャンスについて分析しました。

 業界研究では、中国のサービス消費市場を特集しました。

 近年、中国では「モノを所有すること」から、「体験や豊かな時間」に価値を見いだす消費へと大きく転換しています。旅行や外食、ライブ・イベント、スポーツ、教育など幅広い分野でサービス消費が拡大し、人々のライフスタイルやお金の使い方にも変化が表れています。

 2025年のサービス小売売上高は前年比5.5%増となり、モノの小売を上回る成長を記録しました。一人当たりのサービス消費支出や個人消費に占めるサービスの割合も着実に上昇しており、中国経済におけるサービス産業の重要性は一段と高まっています。

 また音楽フェスや没入型エンターテインメント、スポーツイベントなど、「情緒価値」を重視した新たな消費スタイルも広がっています。消費者は商品そのものではなく、感動や共感、思い出といった体験価値を求める傾向を強めています。

 日本企業は、観光、飲食、宿泊、教育などの分野で高品質なサービスや運営ノウハウを蓄積しており、中国で拡大するサービス市場は新たな事業機会となる可能性があります。

 今号では、中国サービス消費市場の最新動向や成長分野を整理するとともに、日本企業に期待されるビジネスチャンスについて考察しました。

 マーケティングコラムでは、2026年の「618」商戦を取り上げました。

 今年の618商戦は、例年のような派手な販促競争ではなく、AIを活用した運営効率や顧客体験の向上が競争力を左右する「AI主導元年」とも呼べる内容となりました。各プラットフォームは複雑なクーポン施策を見直し、より分かりやすい値引きへと転換するなど、EC市場は成熟期にふさわしい競争へと移りつつあります。

 また即時配送サービス(インスタントリテール)の存在感も一段と高まり、オンラインとオフラインを融合した新たな販売モデルが急速に普及しています。中国EC市場は、価格競争の時代から、AIやデジタル技術を活用した高効率・高付加価値競争へと新たな局面を迎えています。

 今号では、2026年618商戦の最新動向を整理するとともに、中国EC市場の変化や日本企業が注目すべき販売チャネル戦略について分析しました。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータを多数掲載しています。

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会報誌『中国消費洞察』
2026年6月号(vol.135) もくじ
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【巻頭特集】中国「零食量販店」市場分析レポート
中国の食品流通を変える新たな小売業態
デフレ圧力下で急成長する「零食量販店」(菓子類専門チェーン)

【業界研究】中国サービス消費分析レポート
ニーズの多様化で日本企業にも商機
「情緒価値」を求める中国サービス消費の新潮流

【マーケティングコラム】2026年「618」商戦分析レポート
インスタントリテールが主戦場へと浮上
「AI主導元年」となった中国「618」商戦

※詳細はこちら:https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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【中国マーケティング会員コース クイックリンク】
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