【中国消費洞察メルマガ 第712号】中国消費を読み解く「興趣」8分野
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2026年3月11日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第712号】
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こんにちは!キャストグローバルの大亀です。
WBCが盛り上がっていますね。侍ジャパンは韓国とオーストラリアに競り勝ち、何とか1位で通過しました。マイアミでの決勝ラウンドでも、前回大会のような感動を期待したいところです。
今回、東京ドームで行われた開幕戦、チャイニーズ・タイペイ対オーストラリア戦を観戦しました。昨年のプレミア12での優勝をきっかけに、「棒球」(野球)ブームが起きている台湾。今回の代表チームも「TEAM TAIWAN」として、熱い期待を背負って大会に臨んでいます。
東京ドームに到着すると、「ここは台湾?」と思うほど、周囲はほとんど台湾からのファン。選手たちの一挙手一投足に大きな歓声が上がり、その熱気はまるで地鳴りのよう。話題のチアリーダーたちのステージも三塁側の内野席に設けられ、応援歌に合わせて「加油」「本塁打」といった中国語の声援が飛び交っていました。
試合は残念ながら3対0で敗戦。それでも試合後、選手全員がグラウンドに並んで挨拶をすると、スタジアム全体から大きな拍手と「加油!(がんばれ)」の大合唱。広島のマツダスタジアムならヤジが飛んでいそうな場面ですが…。台湾ファンのスポーツマンシップには感心させられました。
今週のコラムは、中国消費を読み解く「興趣」8分野についてです。では、中国消費洞察メルマガ第712号をお送りいたします。
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第712回)
◆中国で広がる「好き」起点の消費
~中国消費を読み解く「興趣」8分野~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2026年1&2月合併号(vol.131)発行
(詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第712回)
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【第712回】 中国で広がる「好き」起点の消費
~中国消費を読み解く「興趣」8分野~
会報誌1&2月合併号で特集した成長が期待される「興趣」(興味・趣味)の8大分野について。改めて整理してみると、中国消費の変化の方向がよく見えてきます。
まず都市部で急速に広がっているのがロッククライミングです。運動と社交を兼ねた都市型スポーツとして人気が高まり、関連施設や装備、コミュニティが形成されています。
手編み・ハンドメイドは、癒やしや自己表現を求める若い世代の間で広がり、材料や道具、ワークショップなど多様な消費を生んでいます。
AIコーディングも注目分野の一つで、AIツールを使って一般ユーザーがアプリやサービスを作る動きが広がり、学習サービスや関連ツールの市場が拡大しています。
さらにSNSで話題の場所を訪れる「打卡」(チェックイン)トレンド旅、体験型コンテンツとして人気が高まる博物館探訪、ペットをきっかけに交流が生まれるペット社交など、体験やコミュニティを軸とした分野も成長しています。
生活の中では、自宅で本格的なコーヒーを楽しむ家庭用カフェコーナー、データを活用して健康管理を行うサイバー養生など、日常の質を高める趣味も広がっています。
これら8分野に共通するのは、単にモノを購入する消費ではなく、自分の興味のある世界に深く関わり、上達や達成感を得る体験に価値が置かれている点です。商品、サービス、コミュニティが一体となり、長く続く市場を形成しているのが特徴と言えるでしょう。
中国市場でこれから重要になるのは、「何を売るか」以上に、「人々の好きな世界をどれだけ理解し支えられるか」という視点ではないでしょうか。
日本企業にとって重要なのは、商品そのものだけでなく、その趣味や活動を支える道具、知識、体験の提供まで視野に入れること。いわばユーザーの「好き」を支える伴走者になることです。そうした視点を持つ企業ほど、中国の新しい消費市場の中で存在感を高めていくのではないでしょうか。
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◆中国「谷子経済」分析レポート(17)
~「痛カルチャー」コラボ成功のための指針
食品ブランドなら、限定版パッケージに缶バッジやステッカーなどを添付。ファッションブランドなら「痛Tシャツ」や「痛バッグ」を展開。家庭用品ブランドなら、IPを使った収納ボックスやインテリア雑貨を企画するなど、あくまで実用性に軸を置き、「主力商品+エモグッズ」の組み合わせで、ブランド本来の価値を保ちつつIPの効果を利用することが望ましい......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(16)
~「痛カルチャー」とコラボした企業のケーススタディ
カフェチェーンのスターバックスは、巧みなシーンマーケティングで痛カルチャーを取り込み、大きな話題を呼んだ。限定版の痛バッグは個性を表現できるだけでなく、通勤・通学シーンでの使いやすさも重視し、ブランド露出と実用性を両立させた......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(15)
~ブランドマーケティングの新戦略 「痛」カルチャーやコラボの活用
本来恥ずかしい(痛い)と思われるほど、好きな作品・キャラ・推しを全面に押し出して楽しむ「痛(いた)カルチャー」の台頭は、企業にとって中国Z世代との新たな接点となっている。痛カルチャーの意義は、好きなものを堂々と見せることにあり、当初の「痛包(バッグ)」は、「痛車」、「痛楼」(※二次元などの装飾で満ちた商業施設などの建築物)などへと広がりを見せている......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(14)
~「谷子経済」の発展トレンド③〜市場規模の拡大 旺盛な需要と供給、積極的な海外進出
谷子市場は基本的に好調で、継続的な成長を維持している。需要面では、中国の「汎二次元」(※より広義の二次元市場)ユーザー数は2025年に5億2,600万人に達すると予測されており、その消費潜在力は極めて高い。供給面に関しても、従来のバッジやトレカから、より高い機能性や技術を備えた日用品へと領域が拡大しており、市場規模は2029年には3,000億元を超えると見込まれている......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(13)
~「谷子経済」の発展トレンド②〜技術融合の加速とオフライン体験の進化
人工知能(AI)技術は、谷子経済の産業チェーンのあらゆる段階に浸透している。まずデザイン段階では、AIツールがスピーディにアイデアを生成。コスト削減と商品化のスピードアップに貢献している。マーケティング段階では、ビッグデータ分析による精密なターゲティングのほか、拡張現実(AR)などの技術を活用した「体験」のアップグレードが進んでいる......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(12)
~「谷子経済」の発展トレンド①〜商品属性とビジネスモデルの進化
商品に関しては、単なる感情的価値がメインの「グッズ」から、より価値の高い「資産」へとアップグレードが進んでいる。なかでも注目されているのは「痛金」と呼ばれる商品形態だ。これは、人気IP(キャラクター)とゴールドなどの貴金属を組み合わせた新しい商品形態で、谷子を単なる感情の拠りどころから、資産的価値を兼ね備えたコレクションアイテムへと進化させたものといえる......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(11)
~二次元商圏の拡大 リアルのランドマークが誕生
「谷子経済」の勢いは、都市の商業空間をも変革するほどの大きな影響力を発揮している。中国の一線・二線級都市を中心とする20以上の都市で、計60ヶ所を超える主要商圏が二次元消費のランドマーク的商業施設の建設を進めている......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(10)
~SNS上の盛り上がりと社会現象:二次元サブカルチャーから大衆消費への進化の軌跡
ソーシャルメディア上では、谷子カルチャーが急速に拡散される。谷子関連のトピックは、各プラットフォームにとって重要なトラフィック源となっている。特筆すべきは、プラットフォームごとに明確な傾向の差が見られる点だ。中国版インスタグラムの小紅書(RED)では、主に「国谷」(中国IPグッズ)関連の情報が多くシェアされ、商品紹介や購買意欲喚起型のコミュニティが形成されている......
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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向
統計データ一覧はこちら >>
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2026年1&2月合併号(vol.131)発行
会報誌2026年1&2月合併号(vol.131)の巻頭特集では、「2026年中国消費トレンド分析レポート」として、中国消費を左右する12の潮流を整理しました。
現在、中国の消費市場は大きな転換点を迎えています。不動産・インフラ投資を軸とした高成長モデルが調整局面に入り、消費の担い手も「80後」「90後」から「95後」「00後」へと若年化する中で、消費行動そのものが質的に変化しました。
生活必需品では価格や成分、機能を徹底的に比較し、コストパフォーマンスを重視する一方、健康、ウェルネス、旅行、IP(キャラクター等の知的財産)、推し活、国潮(愛国)カルチャーなどの分野では「自分にとって意味があるか」「満足や共感につながるか」を重視し、出費を惜しまない傾向が強まっています。
日常では合理的に節約しつつ、価値を感じる領域には積極的に投資する――こうしたメリハリのある消費行動が、中国市場の新たな特徴となりました。広告やブランド力だけでは選ばれにくくなり、具体的な機能や使用価値を示せない商品は淘汰される一方、明確な世界観や体験価値を提供できるブランドは高価格帯でも支持を集めています。
今号では、「安いか高いか」ではなく「納得できるかどうか」を軸とする新たな消費構造を前提に、2026年に注目すべき12の潮流を提示しました。中国市場の次の動きを読み解くための実践的な指針となる内容です。
トレンドウォッチでは、中国で急速に存在感を高めている「興趣(興味・趣味)消費」に注目しました。多くの人が同じ流行を追う時代から、自分の関心領域に時間とお金を集中投資する時代へと移行しています。
将来への不確実性が高まる中で、「自分でコントロールできる世界」を持ちたいという心理が背景にあり、趣味の深化やスキル向上、コミュニティへの参加など、自己充足型の消費が広がっています。企業には商品を売るだけでなく、趣味の成長プロセスに寄り添う存在としての役割が求められるようになりました。
今号では市場性、収益性、文化的影響力、成長余地の4つの観点から分析し、特に有望と考えられる8分野を抽出しています。
マーケティング・コラムでは、AI(人工知能)が主役となりつつある中国ネット広告市場を取り上げました。2025年はAIによる広告配信やビッグデータ活用が進み、市場は堅調な成長を維持しました。
市場規模やプラットフォームの勢力図、業種別の広告投資動向を整理するとともに、今後重要となる媒体や手法、消費者行動の変化、日本企業にとっての新たなビジネス機会について解説しています。中国市場で効果的な販促戦略を検討するうえでの実践的な参考資料としてご活用ください。
そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2026年1&2月合併号(vol.131) もくじ
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【巻頭特集】2026年中国消費トレンド分析レポート
売れる理由が変わった?
2026年中国消費を左右する12の潮流
【トレンドウォッチ】中国「興趣」消費市場分析レポート
興味や趣味が中国消費を再構築
成長が期待される「興趣」8大分野を読み解く
【マーケティング・コラム】
AIが主役となるマーケティングの新時代へ
データで読む2025年中国ネット広告市場
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