【中国消費洞察メルマガ 第710号】現場から読む2026年の潮流12選
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2026年2月25日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第710号】
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こんにちは!キャストグローバルの大亀です。
春節(旧正月)休暇はいかがお過ごしでしたでしょうか。今年は9連休となり、微信(ウィーチャット)のモーメンツには、日本だけでなく、アメリカやメキシコ、さらにはアフリカまで足を延ばした友人たちの投稿を拝見しました。
私は一足先に上海へ戻り、初六(旧暦1月6日)に豫園の灯会(ランタンイベント)を訪れました。上海に住み始めて22年。灯会の存在は以前から知っていたものの、夜に足を運ぶのは今回が初めてでした。
開催期間は1月26日から3月3日まで。入園料は大人80元と決して安くはありません。園内には色とりどりのランタンが並び、新年らしい華やかな雰囲気に包まれていました。なかでも「凝暉閣」前には、今年の干支である午年にちなみ、5頭の馬が勇ましく躍動する巨大な灯飾が設置されており、思わず足を止めて見入ってしまいました。
初六とはいえ、園内は観光客でごった返していました。園の中央にある、ジグザグに何度も直角に折れ曲がる独特の形状の「九曲橋」には長蛇の列ができており、渡るのはやむなく断念。とはいえ、賑やかで活気がある様子はやはりいいものですね。
今週のコラムは、会報誌2026年1&2月合併号の巻頭特集で取り上げた2026年の中国消費潮流12選についてです。では、中国消費洞察メルマガ第710号をお送りいたします。
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■YouTube「中国消費洞察」チャンネル
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第710回)
◆マクロでは見えない中国消費
~現場から読む2026年の潮流12選~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2026年1&2月合併号(vol.131)発行
(詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第709回)
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【第710回】 マクロでは見えない中国消費
~現場から読む2026年の潮流12選~
会報誌2026年1&2月合併号の巻頭特集では、2026年の中国消費を左右する12の潮流を整理しました。コロナ禍が明けて3年が経ちましたが、現場で見える消費の姿は、以前にも増して掴みにくくなったと感じています。
上海で商業施設を視察していると、「本当に消費は落ちているのか?」と戸惑う場面が少なくありません。
平日の昼間とはいえ、かつては人であふれていたモールが静かだったり、人気店でも行列がない…。しかし帰り道には、美団の配達員と何人もすれ違う。消費が消えたのではなく、目に見えなくなっただけなのではないか――そんな感覚を持つようになりました。
実際、フードデリバリーやネットスーパーは完全に日常に溶け込み、近所のコンビニやスーパーの商品もアプリから注文すると30分ほどで届きます。外に出て買い物をする必要がない生活が成立しているのです。
ネット通販も、かつてのダブルイレブンや618のような“お祭り”の熱量は薄れ、イベントとして消費を観測することが難しくなりました。
一方で、新しく開業したモールを訪れると、一定の賑わいがあります。郊外にも大型施設が増え、客流が分散しているのだろうと思います。かつてのように中心部へ人が集中するのではなく、生活圏の中で完結する消費へと変わっているのでしょう。
こうした環境の中で、消費者の判断基準も変化しています。「自分が好きか」「満足できるか」「癒やされるか」。他人の評価や流行よりも、自分の感覚が優先されているように見えます。
日本から中国を見ると、GDPや小売統計などのマクロデータで全体像を判断しがちです。しかし現場にいると、その数字だけでは説明できない現象がいくらでもあります。14億人が暮らしているわけなので、消費が一様に増減することはないでしょう。
だからこそ重要なのは、大きな市場を一括で捉えることではなく、無数に存在するニッチを丁寧に見つけ、その中で確実に存在感を示すことではないかと感じています。今号で紹介した12の潮流が、そのための手がかりになれば幸いです。
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■新着コンテンツ一覧
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◆中国「谷子経済」分析レポート(2)
~「谷子」(グーズ)の定義とは?中国で独自の進化を遂げた新たな消費のシンボルに
中国語で「グーズ」と発音される「谷子」は、日本語の「グッズ」(※「Goods」の音訳)に由来することは前述したとおりだが、中国ではIP(知的財産)関連の商品を指す言葉としても定着している。狭義でいえば、谷子はアニメやゲームなど二次元キャラクターに関連した小型の装飾アイテムを意味する......
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◆中国「谷子経済」分析レポート(1)
~Z世代が牽引する“推し”市場が急拡大 「谷子」(グッズ)と「痛カルチャー」が生んだ中国新潮流
中国語で「谷子」(グーズ)とは、元々日本語の「グッズ」から派生した単語。その谷子が中国で独自の進化を続けている。その背後には、成長を続ける2,000億元(約4兆円)規模の新たな市場が存在する。中国における「谷子経済」(グッズ・エコノミー)の市場規模は、2024年時点で約1,700億元。2025年には2,000億元を突破すると見込まれている......
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◆中国商業施設界の新たな覇者〜南京徳基広場(2)
~アートによるエンパワーメント:トラフィックを生み出す空間演出
南京徳基広場で消費者が得られるのは、単なる優れたショッピング体験に止まらない。2期棟8階に位置する「徳基芸術博物館」は、365日無休であり、展示によっては翌日午前3時まで開放される「ナイトミュージアム」だ。ここで開催された「印象派巨匠展」や「現代アート前衛展」などの国際水準の展覧会は、年間来場者数が100万人を突破。チケット販売収入は1億元を突破し、来場者の38%がモールの高級消費者にもなるなど大きな効果を発揮している......
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◆中国商業施設界の新たな覇者〜南京徳基広場(1)
~アート・テクノロジー・トラフィックがもたらした高級商業施設革命
2024年、中国の高級小売市場は歴史的な転換点を迎えた。南京徳基広場が売上245億元(約5,000億円超)を記録し、長年トップに君臨してきた北京SKP(220億元)を上回り、世界で最も売上の高い商業複合施設に躍り出たためだ。従来型のラグジュアリー業界で販売が低迷する中、徳基広場は「アート・ビジネス・テクノロジー」を融合した独自のエコシステムで13.9%の成長を記録。以下では、六朝の古都、南京に位置するこの商業施設が如何にして地方のいち商業施設から世界の小売業界が注目する新たなベンチマークへと飛躍を遂げたのか......
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◆中国トップ100ブランド分析レポート(14)
~中国で「確実な成長」を実現するために
複雑で変化の大きい中国市場をよく理解するためには、マクロ経済のデータだけでは不十分だ。消費低迷などの一般論に惑わされて安易に撤退を決めれば、潜在的な成長のチャンスを失うことにもなりかねない。中国の消費構造は多層的な変化を続けている。高所得層は、投資から消費へのシフトに伴い、特定分野に旺盛な購買力を示している......
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◆中国トップ100ブランド分析レポート(13)
~中国の成功ブランドから考える業界横断的インサイト③
自動車業界のマーケティングの変化がまさにこれを象徴している。ブランド各社は「高級感」や「性能」といった抽象概念ではなく、日常生活の具体的なシーンを通じて価値を訴えるようになっている。AIを使うことで、大量のパーソナライズ広告を生成することが可能となった。家族旅行や通勤、日常のドライブなど生活に密着したビジュアルで、消費者に価値を伝えるスタイルが定着しつつある......
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◆中国トップ100ブランド分析レポート(12)
~中国の成功ブランドから考える業界横断的インサイト②
AIはブランド運営を根底から変化させつつある。シャオミ(小米)は完全自動化し、夜も灯りの消えない「黒灯工場」を建設。ちなみに黒灯工場とは、生産ラインの運転や管理をすべて自動化し、ヒトの常駐をほとんど必要としない工場のことを指す。ロボット、AI制御システム、IoTセンサーなどの技術を活用し、照明を点けなくても稼働できることから「黒灯(ブラックライト)」と呼ばれる......
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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向
統計データ一覧はこちら >>
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2026年1&2月合併号(vol.131)発行
会報誌2026年1&2月合併号(vol.131)の巻頭特集では、「2026年中国消費トレンド分析レポート」として、中国消費を左右する12の潮流を整理しました。
現在、中国の消費市場は大きな転換点を迎えています。不動産・インフラ投資を軸とした高成長モデルが調整局面に入り、消費の担い手も「80後」「90後」から「95後」「00後」へと若年化する中で、消費行動そのものが質的に変化しました。
生活必需品では価格や成分、機能を徹底的に比較し、コストパフォーマンスを重視する一方、健康、ウェルネス、旅行、IP(キャラクター等の知的財産)、推し活、国潮(愛国)カルチャーなどの分野では「自分にとって意味があるか」「満足や共感につながるか」を重視し、出費を惜しまない傾向が強まっています。
日常では合理的に節約しつつ、価値を感じる領域には積極的に投資する――こうしたメリハリのある消費行動が、中国市場の新たな特徴となりました。広告やブランド力だけでは選ばれにくくなり、具体的な機能や使用価値を示せない商品は淘汰される一方、明確な世界観や体験価値を提供できるブランドは高価格帯でも支持を集めています。
今号では、「安いか高いか」ではなく「納得できるかどうか」を軸とする新たな消費構造を前提に、2026年に注目すべき12の潮流を提示しました。中国市場の次の動きを読み解くための実践的な指針となる内容です。
トレンドウォッチでは、中国で急速に存在感を高めている「興趣(興味・趣味)消費」に注目しました。多くの人が同じ流行を追う時代から、自分の関心領域に時間とお金を集中投資する時代へと移行しています。
将来への不確実性が高まる中で、「自分でコントロールできる世界」を持ちたいという心理が背景にあり、趣味の深化やスキル向上、コミュニティへの参加など、自己充足型の消費が広がっています。企業には商品を売るだけでなく、趣味の成長プロセスに寄り添う存在としての役割が求められるようになりました。
今号では市場性、収益性、文化的影響力、成長余地の4つの観点から分析し、特に有望と考えられる8分野を抽出しています。
マーケティング・コラムでは、AI(人工知能)が主役となりつつある中国ネット広告市場を取り上げました。2025年はAIによる広告配信やビッグデータ活用が進み、市場は堅調な成長を維持しました。
市場規模やプラットフォームの勢力図、業種別の広告投資動向を整理するとともに、今後重要となる媒体や手法、消費者行動の変化、日本企業にとっての新たなビジネス機会について解説しています。中国市場で効果的な販促戦略を検討するうえでの実践的な参考資料としてご活用ください。
そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2026年1&2月合併号(vol.131) もくじ
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【巻頭特集】2026年中国消費トレンド分析レポート
売れる理由が変わった?
2026年中国消費を左右する12の潮流
【トレンドウォッチ】中国「興趣」消費市場分析レポート
興味や趣味が中国消費を再構築
成長が期待される「興趣」8大分野を読み解く
【マーケティング・コラム】
AIが主役となるマーケティングの新時代へ
データで読む2025年中国ネット広告市場
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