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【中国消費洞察メルマガ 第708号】中国で広がるキダルト(Kid+Adult)市場とは?

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2026年2月11日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第708号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 2月17日の春節(旧正月)を前に、街には師走のような慌ただしさが漂い始めています。すでに一か月以上前に新年を迎えた日本人の間でも、“忘年会”を口実にした会食が連夜続いています。

 ちなみに忘年会のルーツは、古代中国で行われていた「年を送る宴(送年)」にあるとされています。年末に一年の災厄を祓い、新年の無事を願うこの宴席文化が、奈良・平安期に日本へ伝わり、貴族社会の年末行事として定着していったようです。

 中国ではこれを「年会」と呼び、ホテルのパーティー会場などで社員やその家族を集め、盛大に開催されます。有志によるパフォーマンスや表彰式、社長挨拶などのステージイベントが進む一方、テーブル席では白酒が酌み交わされます。

 年会のクライマックスは、何といっても抽選会です。iPhoneなどの豪華賞品や賞金が用意され、会場全体がハラハラ、ドキドキの空気に包まれます。顧問先の中国企業の年会では、私も運よく500元の紅包(ホンバオ)を引き当てました。来年も、どうやら良い年になりそうです。

 今週のコラムは、中国で広がるキダルト(Kid+Adult)市場についてです。では、中国消費洞察メルマガ第708号をお送りいたします。

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■YouTube「中国消費洞察」チャンネル
>> https://www.youtube.com/@china.marketing.insight
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第708回)
   ◆大人がハマる「童心」消費
    ~中国で広がるキダルト(Kid+Adult)市場とは?~
    ★YouTube動画 >> https://youtu.be/962lEsj_boQ

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2025年12月号(vol. 130)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第708回)
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【第708回】 大人がハマる「童心」消費
~中国で広がるキダルト(Kid+Adult)市場とは?~

★YouTube動画 >> https://youtu.be/XNpNSk0OQ80

 ぬいぐるみやブラインドボックス(盲盒)は、もはや子どもだけのものではありません。

 近年、中国ではKid(子ども)とAdult(大人)を組み合わせた「Kidult」(キダルト=大きな子ども)文化が広がり、注目を集める消費トレンドとなっています。

 その背景にあるのは、大人たちが抱える童心への回帰、懐かしさ、そして心の安らぎを求める気持ちです。こうした感情ニーズが、「治癒経済」と呼ばれる新たな消費分野を押し上げています。

 ディズニーやレゴといった定番ブランドに加え、POP MARTやJellycatなどの新興ブランドも、この潮流を巧みに捉えています。

 彼らに共通する戦略は大きく三つあります。一つ目はIP(知的財産)を通じた感情的なつながりです。人気キャラクターとのコラボレーションによって、消費者との間に深い共感を生み出しています。

 Jellycatのぬいぐるみは、柔らかな触感と愛らしいデザインで「癒し」を提供。2024年には中国のECプラットフォームで売上高62億元、前年比84.7%増という高成長を記録しました。

 二つ目は限定販売やブラインドボックスによる希少性の演出です。コレクション欲や購買意欲を巧みに刺激します。

 三つ目は「ソーシャル通貨」と呼ばれる、人に見せたり、SNSで共有したくなる価値です。写真映えするデザインが、自然な拡散を生み出しています。

 こうしたKidult経済は、リアル店舗でも存在感を高めています。2024年にはIP型雑貨店の売場面積が前年比19%増加。POP MARTは中国国内で400店舗以上を展開し、単なる販売拠点ではなく、ファンが集うコミュニティ空間としても機能しています。

 Kidult文化の広がりは、中国の消費市場が「モノ」から「感情」へと重心を移しつつあることを示しています。大人の童心と感情に寄り添うビジネスには、今後も大きな成長余地がありそうです。

★YouTube動画 >> https://youtu.be/XNpNSk0OQ80

バックナンバー一覧はこちら >> https://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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■新着コンテンツ一覧
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◆中国トップ100ブランド分析レポート(5)
 ~中国トップ100ブランドの業界別動向②〜コンシューマー・テクノロジー 

 中国の消費者向けテクノロジー分野では、企業が単なるメーカーから「製品+サービス+エコシステム」型の総合ソリューション企業へと転換を遂げつつある。この転換の核心は、技術革新を具体的な生活シーンと結びつけ、ユーザーの多層的なニーズをカバーできるバリューチェーンを構築することにあるといえる......

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◆中国トップ100ブランド分析レポート(4)
 ~中国トップ100ブランドの業界別動向①〜自動車

 今回のブランドトップ100社のうち、まず注目すべきは自動車業界の動向だろう。BYD(比亜迪)、蔚来(NIO)、小鵬汽車(Xpeng)など4社がランクイン。なかでもBYDはブランド価値成長率が78%に達し、年間成長率のトップ10入りも果たしている。近年、中国の自動車メーカーは、技術開発への投資を大幅に増やしている。BYDが発表したメガワット級急速充電技術やスマートドライブシステム、小鵬汽車が自社開発したAIチップ、蔚来が推進するバッテリー交換技術やチップの自社開発などは、いずれも重要技術分野への強いコミットメントを示している......

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◆中国トップ100ブランド分析レポート(3)
 ~高成長ブランド イノベーション主導とエコシステムの拡張

 シャオミ(小米)第11位 ※ブランド価値154%アップ。シャオミ成功の鍵は、テクノロジー生活のエコシステムを構築し、「ヒト・クルマ・家」を結ぶ完全な循環モデルを作り上げた点にある。スマートフォン(スマホ)からスマートホーム、さらには注目を集めているEV「SU7」に至るまで、透明性の高い価格設定とユーザー共創型のブランド運営で、高いブランドロイヤルティを確立......

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◆中国トップ100ブランド分析レポート(2)
 ~首位は「テンセント(騰訊)」 新規ランクイン&高成長ブランド、中国市場の最新トレンドを象徴

 まず注目すべきは、ランキング首位のテンセント(騰訊)だろう。ブランド総価値1,980億米ドルで、5年連続トップの座を維持。中国国内においては、LINEやYouTube、Spotify(音楽配信)、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)などを統合した総合エコシステム的存在だ。ブランド価値が53%も急増した背景には、主力の微信(ウィーチャット)やゲーム事業に加え、人工知能(AI)や法人向けサービスの積極的な展開がある......

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◆中国トップ100ブランド分析レポート(1)
 ~中国トップブランド100社に学ぶ未来成長戦略

 2025年9月、世界的に著名な市場調査会社のカンターが、「2025年カンターBrandZ最も価値ある中国ブランド100社」を公表した。このランキングは、世界の50以上の市場を網羅するブランド価値データベース「BrandZ」に基づくもので、その科学的かつ体系的な評価システムは、ブランドの権威ある指標として広く認知されている。今回の中国版ランキングは、同社が中国で15年にわたり調査した結果に基づいている......

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◆2025年中国消費トレンド番付(18)
 ~技能賞:数字游民(デジタルノマド)

 2025年の技能賞には、「数字游民」(デジタルノマド)を選んだ。デジタルノマドはIT技術を駆使してリモートワークし、固定された勤務地を持たない人々を指す。多くはソフトウェア開発やデザイン、コンテンツ制作などの職業に従事している......

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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向

統計データ一覧はこちら >> 
https://www.cast-marketing.com/statistics/

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2025年12月号(vol. 130)発行

 会報誌2025年12月号(vol.130)では、毎年恒例となる「中国消費トレンド番付」を発表しました。

 今年の中国消費を下支えした2つのパワーを横綱に選びました。一つは、中国政府による消費刺激政策です。全国規模で体系的に実施された「以旧換新(買い替え)」政策は、自動車、家電、住宅など幅広い分野に波及し、消費を直接的に押し上げる役割を果たしました。

 もう一つは、中国で「即時零售」と呼ばれるインスタント・リテールの定着です。フードデリバリー網を活用し、注文後1時間以内に商品が届くこの業態は、すでに一過性の流行を超え、小売流通のインフラとして人々の生活に深く組み込まれています。

 こうした環境のもと、中国では今年も多様な消費トレンドが生まれました。経済的に自立した「中女(中年女性)」層は、質の高い生活の実現や自己投資に積極的に取り組む一方で、若年層はアニメやゲームなどの「谷子(グッズ)」を購入し、バーチャルなキャラクターへの感情を消費という形で表現しています。

 消費者はコストパフォーマンスだけでなく、文化的背景や価値観も重視するようになり、「国貨崛起(メイド・イン・チャイナ)」への支持は一段と高まりました。

 飲食分野では、食品の過度な工業化への反発から生まれた「反預製」志向が広がりました。また環境意識の高まりを背景に「二手経済(中古エコノミー)」も存在感を強めています。

 さらにAI(人工知能)が生活の隅々にまで浸透するなか、企業のマーケティングも「消費者に選ばれる」だけでなく、「AIにどう評価され、どう推薦されるか」が問われる時代へと移行しました。

 生成AI時代の新たなマーケティング手法として「GEO(生成エンジン最適化)」が注目を集めたことも、2025年を象徴する動きといえるでしょう。

 自身の健康を主体的に管理する「新養生」や、競争や情報過多にさらされる都市生活から心身を解放したいという「身心曠野(身と心のリセット)」も、今年を特徴づける重要なキーワードです。

 今号ではこうした一年間の動きを踏まえ、「2025年中国消費トレンド番付」としてランキング形式で整理し、それぞれのトレンドや背景について詳しく解説しています。

 続いてトレンドウォッチでは、中国女性向け健康食品市場に注目しました。10兆元規模に拡大した「她経済(ウーマン・エコノミー)」の主役である中国女性は、健康管理をライフスタイルの中核に位置づけています。

 女性向け健康食品市場は、従来の栄養補給を目的とした段階を超え、より多様なニーズとサイエンスに基づく配合を重視する新たな成長フェーズへと突入しました。

 免疫サポートや体重管理といった全年齢層向けの需要に加え、更年期など特定のライフステージに焦点を当てたケア、「悦己(ユエジー)」と呼ばれる自分を悦ばせる価値観と結びついた内服美容やメンタルケア分野まで、カテゴリは高度に細分化しています。

 成分イノベーションや健康食品のスナック食品化、感情価値を重視したマーケティング手法も、市場競争の構図を左右する重要な要素となっています。

 今号では同市場の全体像を整理するとともに、女性の消費意識の変化と今後のビジネス機会について考察しました。

 マーケティングコラムは、2025年の「双11(ダブルイレブン)」セールを総括。今年で17回目を迎えたダブルイレブンは、依然として中国消費の動向を映し出す重要な指標です。

 復旦消費ビッグデータ実験室によれば、セール期間中のネット取引高は前年比約10%増の2兆4千億元。星図数据の推
計でも二桁成長が確認されました。

 EC大手の京東集団(JDドットコム)では、注文ユーザー数・注文件数ともに大幅に増加し、ユーザーの拡大と消費の深化が同時に進んだ一年であったことがうかがえます。

 フードデリバリー網を活用したECの進化とともに、今後の中国小売・ECの方向性について読み解きました。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2025年12月号(vol. 130)  もくじ
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【巻頭特集】2025年中国消費トレンド番付
ありのままの“ホンモノ”を求める趨勢に
「2025年中国消費トレンド番付」発表

【トレンドウォッチ】中国女性向け健康食品分析レポート
「她経済」の拡大と健康意識の高まりで急成長
中国女性向け健康食品市場を大解剖

【マーケティングコラム】
フードデリバリーを使ったネット通販が拡大
2025年「双11」(ダブルイレブン)セール大総括

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