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【中国消費洞察メルマガ 第729号】日系食品メーカーも支える「零食量販店」とは?

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2026年7月8日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第729号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 端午節の連休を利用して、江蘇省の宜興を訪れました。宜興は太湖の西岸に位置し、浙江省と接する街です。中国国内で、宜興といえば茶器。「紫砂壺」と呼ばれる中国茶の急須が有名で「中国陶都」とも呼ばれています。

 紫砂文化の中心地・丁蜀鎮にある「陶二廠文化街区」には、建築家・隈研吾氏が設計した「陶美術館」があります。宜興産の陶土を焼き上げた茶褐色の陶板が幾重にも重なる独特の外観で、格好の写真映えスポットとなっています。

 「蜀山古南街」も必見です。周庄や烏鎮など中国には歴史ある街並みを再現した観光地が数多くありますが、ここは今も職人が暮らし、店先で紫砂壺を制作する生きた街。飲食店も少なく、夜になっても黙々と急須づくりに向き合う職人たちの姿が印象的でした。

 行政区分では無錫市に属しながら、常州市に遮られて陸の孤島となっている宜興。観光地としても日本人には馴染みが薄い街ですが、陶都としての歴史と伝統に裏打ちされた自負と気概が、町並みや地元民からも伝わってきました。

 今週のコラムは、会報誌6月号で特集した「零食量販店」(菓子類専門チェーン)についてです。では、中国消費洞察メルマガ第729号をお送りいたします。

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■YouTube「中国消費洞察」チャンネル
>> https://www.youtube.com/@china.marketing.insight
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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第729回)
   ◆“ローカル”すぎるからといって侮るなかれ!
    ~日系食品メーカーも支える「零食量販店」とは?~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2026年6月号(vol.135)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第729回)
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【第729回】 “ローカル”すぎるからといって侮るなかれ!
~日系食品メーカーも支える「零食量販店」とは?~

 会報誌6月号では、中国で急速に店舗数を拡大している「零食量販店」と呼ばれる菓子類専門チェーンを特集しました。

 「零食」とは、一日三食の合間に食べる“おやつ”全般を指す言葉。スナック菓子やチョコレート、クッキー、ナッツ類に加え、中国ならではの辣条(スパイシースナック)や滷味(味付け煮込み食品)、豆腐干(硬めに加工した豆腐を味付けした食品)など、実に幅広い商品が含まれます。

 店内にはこうした商品がところ狭しと並び、その光景はどこかドン・キホーテの菓子売り場を思わせます。定番商品から聞いたことのないローカルブランド、さらには量り売りの商品まで揃い、多くの商品の中から自分だけのお気に入りを探す楽しさがあります。

 私が「好想来」「趙一鳴零食」「零食很忙」といった零食量販店を初めて目にしたのは、中国で「下沈市場」と呼ばれる三線級以下の地方都市を視察していた時でした。

 チェーン店でありながら地域に溶け込んだ店構え。品揃えも上海のコンビニや盒馬(フーマー)、ALDI(アルディ)などでは見かけないローカルブランドが中心でした。

 そうしたなか、日系食品メーカーの方との食事の席で、デフレ圧力が続く市場環境のなか「最近の業績はいかがですか」と尋ねたところ、意外にも「実はそれほど悪くないんです」という返答が…。その理由こそが、この零食量販店だったのです。

 店舗数が多いため大量に仕入れてくれる。集客効果を期待して有名ブランド商品は価格交渉も比較的少ない。代金の支払いも早いとのこと。別の食品メーカーからも同様の話を聞き、この新しい流通チャネルの存在感を強く感じました。

 スーパーからコンビニ、ネットスーパー、ライブコマース、さらには即時小売(インスタントリテール)へと食品流通が大きく変化するなか、新たな販売チャネルとして急速に台頭する零食量販店。

 地方都市から生まれ、全国へと拡大するその勢いは、前号で特集した快手(クアイショウ)にも通じるものがあります。「下沈市場」を攻略する有力な手段として、日本企業にとっても今後注目すべき小売業態では…との思いで分析しました。

バックナンバー一覧はこちら >> https://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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■新着コンテンツ一覧
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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(5)
 ~美容・小売・医療・教育に広がるAI活用

 AI技術は、中国の消費市場のさまざまな分野に浸透し始めており、なかでも化粧品、小売、医療・健康、教育といった分野で変化が顕著に表れている。なかでも化粧品分野では、商品開発から販売、利用体験に至るまで、バリューチェーン全体で変革が進んでいる。まず消費者分析の面では、購買履歴や口コミデータなどをもとに、トレンドや好みを把握しやすくなり、商品企画の精度が高まっている......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(4)
 ~「AI+消費財」を支える消費のデジタル化

 中国の消費市場におけるデジタル化の進展は、「AI+消費財」の広がりを支える土台となっている。その流れは、大きく三つの段階に分けて捉えることができる。第一段階は、EC(電子商取引)の普及だ。中国のネット小売額は、ほぼゼロに近い水準から、2023年には15兆元を超える規模へと拡大。百貨店やスーパーなどを含む社会消費品小売総額(小売高全体)に占める比率、いわゆるEC化率も27.6%に達した......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(3)
 ~政策・技術・市場が「AI+消費財」の成長を後押し

 AI+消費財市場の急速な拡大は、国家政策に加え、技術面と市場面という二つの要因が重なり合うことで進んでいる。まず政策面では、中国政府が2025年以降、AIと消費の融合を後押しする施策を相次いで打ち出している。2025年3月に中共中央弁公庁および国務院弁公庁が発表した「消費促進特別行動計画」で、「人工知能+消費」が初めて明確に打ち出された。自動運転やスマートウェアラブル、ロボットなどの新技術の普及加速が示された......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(2)
 ~“モノ” としての「AI+消費財」の定義と対象範囲

 「AI+消費財」とは、AIを搭載し、音声で話しかけたりカメラで状況を認識したりしながら、利用者と直接やり取りできる一般消費者向けの製品を指す。具体的には、スマートウォッチやAIカメラ、AI玩具、スマート家電のように、消費者が購入して日常的に使う実体のある製品、または機器とアプリが連動して機能する製品が該当する......

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◆中国「AI+消費財」市場分析レポート(1)
 ~AIが“モノ”として生活に入り込む時代へ 中国「AI+消費財」市場の全体像+

 近年、中国の消費市場では、人工知能(AI)を軸とした変化が急速に進んでいる。対象となるのは、スマートウォッチなどのウェアラブル機器、子ども向けのスマート玩具、カメラ・ドローンなどの映像機器、さらには冷蔵庫や掃除機といった家電製品など、日常生活で使われる幅広い商品群である......

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◆中国中古品市場分析レポート(15)
 ~中国で急成長を続ける中古経済の特徴

 中国で急成長を続ける中古経済の特徴は、主に以下の三点に要約できる。まず、若年層が中古品を「やむを得ない選択」ではなく、合理性や環境への配慮、個性の表現や社交性を体現するライフスタイルとして受容している点だ。次に、国家政策の後押しにより、トップダウンの制度設計から現場での実証までが一体で進み、業界の標準化と規模拡大を支える基盤が整いつつある......

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◆中国中古品市場分析レポート(14)
 ~中古スマホからバッグや腕時計、金へと取扱品目を拡大 愛回収(アイフイショウ)

 愛回収は、京東集団(JDドットコム)と戦略的提携関係にある万物新生集団(ATRenew Inc.)傘下の中核ブランドでの中核ブランドで、電子製品に特化した回収・流通事業を展開している。閑魚のライトアセット型C2Cモデルや、転転のプラットフォームによる検品モデルとは異なり、創業当初から独自の「ヘビーアセット・専門(垂直)特化」型の戦略で運営している......

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■新着統計データ一覧
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◆2025年中国不動産市場の基本状況④〜不動産開発景気指数
◆2025年中国不動産市場の基本状況③〜不動産開発企業の資金調達状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況②〜新築商品用不動産の販売および在庫状況
◆2025年中国不動産市場の基本状況①〜不動産開発投資の動向

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2026年6月号(vol.135)発行

 会報誌2026年6月号(vol.135)の巻頭特集では、中国で急成長する新たな食品小売業態「零食量販店」を取り上げました。

 近年、中国では「好想来」「趙一鳴零食」「零食很忙」などに代表される零食量販店が急速に店舗網を拡大しています。菓子類や飲料、ナッツ類、肉加工品など数千種類の商品を低価格で販売する業態で、主要都市だけでなく三線級以下の「下沈市場」にも広く浸透し、中国の食品流通を大きく変えつつあります。

 その背景には、メーカーからの大量仕入れや効率的な物流網による低価格の実現だけでなく、豊富な品揃えの中から自由に商品を選べるという高いコストパフォーマンスがあります。少額でもさまざまな商品を試すことができるため、新商品の購入機会を生み出す販売チャネルとしても存在感を高めています。

 市場拡大のスピードは非常に速く、2020年末に約1,800店だった店舗数は、2025年末には4万5,000店を突破しました。「鳴鳴很忙」と「万辰集団」の二大チェーンだけで3万店以上を展開し、市場は実質的な二強体制へと移行しています。

 今号では、零食量販店が急成長した背景やビジネスモデル、市場構造、主要プレイヤーの戦略、メーカーとの取引・協業の仕組みを整理するとともに、日本の食品企業にとってのビジネスチャンスについて分析しました。

 業界研究では、中国のサービス消費市場を特集しました。

 近年、中国では「モノを所有すること」から、「体験や豊かな時間」に価値を見いだす消費へと大きく転換しています。旅行や外食、ライブ・イベント、スポーツ、教育など幅広い分野でサービス消費が拡大し、人々のライフスタイルやお金の使い方にも変化が表れています。

 2025年のサービス小売売上高は前年比5.5%増となり、モノの小売を上回る成長を記録しました。一人当たりのサービス消費支出や個人消費に占めるサービスの割合も着実に上昇しており、中国経済におけるサービス産業の重要性は一段と高まっています。

 また音楽フェスや没入型エンターテインメント、スポーツイベントなど、「情緒価値」を重視した新たな消費スタイルも広がっています。消費者は商品そのものではなく、感動や共感、思い出といった体験価値を求める傾向を強めています。

 日本企業は、観光、飲食、宿泊、教育などの分野で高品質なサービスや運営ノウハウを蓄積しており、中国で拡大するサービス市場は新たな事業機会となる可能性があります。

 今号では、中国サービス消費市場の最新動向や成長分野を整理するとともに、日本企業に期待されるビジネスチャンスについて考察しました。

 マーケティングコラムでは、2026年の「618」商戦を取り上げました。

 今年の618商戦は、例年のような派手な販促競争ではなく、AIを活用した運営効率や顧客体験の向上が競争力を左右する「AI主導元年」とも呼べる内容となりました。各プラットフォームは複雑なクーポン施策を見直し、より分かりやすい値引きへと転換するなど、EC市場は成熟期にふさわしい競争へと移りつつあります。

 また即時配送サービス(インスタントリテール)の存在感も一段と高まり、オンラインとオフラインを融合した新たな販売モデルが急速に普及しています。中国EC市場は、価格競争の時代から、AIやデジタル技術を活用した高効率・高付加価値競争へと新たな局面を迎えています。

 今号では、2026年618商戦の最新動向を整理するとともに、中国EC市場の変化や日本企業が注目すべき販売チャネル戦略について分析しました。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータを多数掲載しています。

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会報誌『中国消費洞察』
2026年6月号(vol.135) もくじ
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【巻頭特集】中国「零食量販店」市場分析レポート
中国の食品流通を変える新たな小売業態
デフレ圧力下で急成長する「零食量販店」(菓子類専門チェーン)

【業界研究】中国サービス消費分析レポート
ニーズの多様化で日本企業にも商機
「情緒価値」を求める中国サービス消費の新潮流

【マーケティングコラム】2026年「618」商戦分析レポート
インスタントリテールが主戦場へと浮上
「AI主導元年」となった中国「618」商戦

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【中国マーケティング会員コース クイックリンク】
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